ファンクラブの作り方は?開設のポイントや運営のコツを紹介

運営ノウハウ

ファンクラブは、もともとアーティストや著名人、スポーツ選手を応援する目的で設立されてきました。しかし近年では、このようなファンクラブの在り方が変化しています。

インターネットの発展に伴い、個人による情報発信が容易になったことから、SNSやライブ配信で知名度を上げてファンクラブを作る人が増えています。

この記事では、ファンクラブの仕組みや作り方、運営のコツを解説します。ファンクラブを作るメリットもまとめているので、開設を考えている人はぜひ参考にしてください。

ファンクラブとは?

まずは、ファンクラブの仕組みと活動内容を見ていきましょう。

ファンクラブの仕組み

ファンクラブとは、アーティストやスポーツ選手などを応援する人たちで構成されている組織のことです。著名人やクリエイターを応援するためのファンクラブも存在します。ファンクラブは、情報を発信する側である「運営」、情報を受け取る側である「会員」によって成り立っており、入会することで、さまざまな特典が受けられるようになります

登録は無料で行えるファンクラブもありますが、特典を受けるためには有料会員となるのが一般的です。

ファンクラブの活動内容

ファンクラブの運営は、会員サイト管理やコンテンツ制作、グッズ販売など、さまざまな業務を担当します。スポーツ選手の場合は交流会の企画、クリエイターの場合は展示会の開催などもファンクラブの運営が主導するケースがあります。入退会処理や会費の請求など、会員管理業務も重要な仕事の1つです。

ファンクラブの作り方

現在は、オンライン上で活動を行うファンクラブが大半です。ここでは、ファンクラブの作り方を3つのステップで解説します。

1.コンセプトやテーマを明確にする

はじめに、ファンクラブのコンセプトやテーマを明確にします。たとえば、「アーティストを身近に感じられる空間」をテーマにした場合、ライブ配信や双方向コミュニケーションを重視していくことになります。

コンセプトやテーマをはっきりさせることで、ファンクラブの方向性が決まりやすく、コンテンツ制作もスムーズに進みます

2.規模に合わせたシステムを導入する

次に、ファンクラブの規模に合わせたシステムを検討します。ファンクラブのシステムには、「クラウド型」「パッケージ型」の2種類があります。

クラウド型はファンクラブ運営に適したASPサービスを利用する方法で、スモールスタートしたい場合におすすめです。すでに100人以上の固定ファンがついており、大規模なファンクラブを展開していきたいのであれば、自由にカスタマイズできるパッケージ型が向いています。

3.コンテンツを制作する

近年、ファンクラブのデジタル化が急速に進んでいます。具体的には、ライブの限定配信やオンラインファンミーティング、オンラインガチャなどのコンテンツが挙げられます。

一方で、会員カードの発行やグリーティングカードの送付といった、アナログなアプローチも人気があります。「会員がどのようなコンテンツを求めているのか」を調査し、デジタルとアナログのバランスも考えながら、コンテンツを制作していきましょう。

ファンクラブを作る際のポイント

ファンクラブの運営に不備があると、アーティストやスポーツ選手の印象まで悪化してしまう恐れがあります。ファンクラブを開設する際は、会員に安心して利用してもらうための取り組みが不可欠です。

目的に合ったシステムを選ぶ

ファンクラブによって、運営の目的は異なります。歌手やアイドルのファンクラブでは、チケットやグッズを販売することも多いため、決済システムの導入が欠かせません

ファンとの交流をコンセプトにした場合、実現するためのシステムを選定する必要があります。機能を増やすほどコストもかかるため、優先順位をつけて取捨選択することも大切です。

セキュリティを万全にする

ファンクラブでは、会員の個人情報を管理することになります。管理が不十分だと情報漏洩リスクが高まるため、セキュリティ対策も必須です。

個人情報が流出すると、社会的な信頼を失ってしまうので、システムのセキュリティ面も必ず確認しましょう。複数のバックアップ手段を組み合わせたり、物理的に離れた遠隔地にデータを保管したりするのも、セキュリティ対策として有効です。

運用方法を固めておく

コンテンツの種類や更新頻度など、運用方法を固めておくことも重要です。開設直後は頻繁にアップされていたコンテンツが、時間の経過と共に急激に減少してしまうと、会員は不信感を抱きやすくなります。一定のペースで情報を発信できるよう、無理のない計画を立てていきましょう。

ファンクラブを作る際のポイント

ファンクラブ運営のコツ

ファンクラブは、いくつかのポイントを意識するだけで円滑に運営しやすくなります。ここでは、ファンクラブ運営のコツを3つ紹介します。

特別感のある情報発信を心がける

無料でさまざまな情報にアクセスできる時代からこそ、ファンクラブでしか入手できない限定情報の価値が高まります。ファンクラブ運営では、特別感のある情報発信を心がけましょう。

たとえば、SNSでアーティストがイベントを告知した際、ファンクラブも同じタイミングで独占情報を発信します。ファンクラブサイトでイベントへの意気込みをアーティスト本人が語ったり、裏側をリポートしたりすることで特別感が演出でき、会員の満足度も向上します

費用対効果を意識する

コンテンツを充実させることで、ファンの満足度は高くなります。一方で、手を広げ過ぎると運営側の負担が大きくなり、収益性も悪化します。予算不足でサービス停止にならないよう、費用と効果のバランスを考えながら、コンテンツを制作していきましょう。

定期的に運営を見直す

サイトのアクセス解析や動画の視聴者数、グッズの売上額など、数値データを収集し、定期的に運営を見直すことが重要です。会員のニーズを正確に掴み運営に反映することで、質の高いコンテンツが提供しやすくなります。ニーズにマッチした情報が発信できるようになれば、会員の定着も期待できます。

ファンクラブ運営のコツ

ファンクラブを作るメリット

ファンクラブは、会員・運営の双方にメリットがあります。それぞれのメリットを理解し、最大限活用しながら、ファンクラブを作り上げていきましょう。

会員側のメリット

ファンクラブに入ることで、会員だけの特典が楽しめます。ただし、会員特典はファンクラブのジャンルによっても変わります。会員が入会後にギャップを感じることがないよう、特典は正しく周知しましょう。具体的な特典内容は、次の3つが挙げられます。

チケットが確保しやすい

会員になることで、チケットを確保しやすくなります。人気のチケットは、一般販売の倍率が高く、なかなか入手することができません。「アーティストのライブに行きたい」「選手を間近で応援したい」といった場合は、ファンクラブに入っていることで、高倍率のチケットも入手しやすくなります。

限定グッズが購入できる

限定グッズが購入できる点も、会員側のメリットです。ファンは、グッズを購入することでアーティストやスポーツ選手を応援したいと考えます。なかでも、限定グッズを持っていることは、ファンとしてのステータスにもなります。限定グッズをきっかけに、ファン同士の交流が生まれることも少なくありません。

デジタルコンテンツが楽しめる

ファンクラブに入ることで、新曲の先行配信、写真や動画のオフショット、オンラインのファンミーティングなどが楽しめます。ファンだけに公開されるデジタルコンテンツは、特別感も満載です。

アーティストやスポーツ選手に関する重要な発表は、ファンクラブから発信されるケースも多く、最新情報が入手しやすいのもメリットです。

ファンクラブに入るメリット

運営側のメリット

ファンクラブが軌道に乗れば、運営側にもいい影響をもたらします。具体的な影響としては、次の3つが挙げられます。

ファンとの関係を強化できる

満足度の高いファンクラブ運営ができれば、アーティストやスポーツ選手とファンとの関係を強化できます。熱狂的なファンは主体的に情報を発信してくれるため、新たなファンの獲得も期待できます。また、ファンの存在はアーティストやスポーツ選手にとっても励みとなります。

ファンクラブ限定イベントなど対面での交流機会が増えると、ファンとの結びつきが強化でき、双方にいい影響がもたらされるでしょう。

安定した収益が見込める

安定した収益が見込める点も、ファンクラブのメリットです。単発のチケットやグッズ販売よりも、継続的に支払われる月額会費や年会費によって、売上の確保がしやすくなります。また、コロナ禍のようにイベントの開催が難しい時期でも、ファンクラブの会費があれば、一定の収益を確保できます。

ニーズを分析できる

ファンクラブを通して、ファンのニーズを把握できれば、よりよいコンテンツが提供しやすくなります。既存会員の属性をもとに、新規ファンを獲得するための戦略を立てることも可能です。会員からの声に耳を傾けて、満足度の高い運営を実現しましょう。

ファンクラブを作るメリット

まとめ

従来は、著名人やアーティストなど限られた人だけが設立していたファンクラブですが、個人でも開設する人が増えています。SNSやライブ配信との相性がいいことから、数十人規模の固定ファンがつきはじめたタイミングで、ファンクラブの開設を検討してみてもよいかもしれません。

ファンクラブの成功には、規模に合わせたシステムの導入が欠かせません。チケットやグッズの販売を考えているなら、決済システムも必要です。

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執筆者 メンバーペイ

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