サブスク(サブスクリプション)の価格設定の方法とは?注意点を解説

サブスク運営ノウハウ

サブスクとは、利用期間に応じて料金が発生し、利用料を支払うことでサービスを一定期間利用できるサービスです。ここでは、サブスクの導入を検討している人に向けて、サブスクの概要やメリット・デメリットを解説します。サブスクの価格設定の方法も解説するため、ぜひ参考にしてください。

そもそもサブスクとは

サブスクとは、サブスクリプションの略称です。利用者が利用料を支払うことで、一定期間サービスを受けられる方式です。期間内であれば、決められたサービスを無制限に利用することができます。現在では動画配信サービスや音楽配信サービスなど、幅広いサービスで用いられています。

サブスクの市場規模とは

サブスクの市場規模は右肩上がりです。日本だけでなく、世界規模でみてもサブスクの市場規模は広がっています。

市場規模が拡大した理由としては、インターネットの普及が挙げられます。インターネットが広く普及したことで、これまではCDやDVDとして販売していたコンテンツが、インターネットで配信できるようになっています。物流が発達したことで食品やファッションなどのサブスクも広がりました。

また、物にお金を使うのではなく体験にお金を使う、経験に価値を感じるという顧客の価値観の変化も、サブスクが台頭した大きな要因でしょう。

サブスクの利用者・事業者のメリットとは

サブスクにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、利用者・事業者双方のメリットを解説します。

サブスクの利用者におけるメリット

サブスクは実際に賞品やサービスを購入する必要がなく、月額料金を支払えば提供されているコンテンツを無制限で利用できるため、初期費用が安く済みます。また、いつでも解約できる点も大きなメリットです。自分の好きなタイミングで解約できるため、実際に試してみて合わなければ解約するといった使い方も可能です。

利用すればするほどお得になるのもメリットでしょう。サブスクは利用料を支払えばほとんどのサービスを無制限で利用できます。多くは数回利用すれば元を取れるようになっているためお得です。

また、レコメンド機能によって今まで知らなかったコンテンツに触れられる、追加サービスによって業務の幅を広げられるという点もメリットです。

サブスクの事業者におけるメリット

事業者のメリットとしては、継続的な売上を獲得できることが挙げられます。サブスクは解約されない限り売上が獲得できるため、有益なコンテンツを提供し続けることができれば継続的な売上が見込めます

利益の試算がしやすいこともメリットです。利用者×定額料金で売上の試算ができるため、今後の資金計画を立てやすいでしょう。前述したようにサブスクの市場規模は右肩上がりになっているため、参入することで業績拡大のチャンスがあります。

また、新規顧客の獲得もしやすくなっています。サブスクは利用者にとって魅力的で気軽に利用できるため、試しに使ってみようと考えるユーザーも多いようです。

自社の既存商品やサービスをサブスクに組み込むこともできるため、参入しやすいことも大きなメリットでしょう。

サブスクの利用者・事業者のメリット

サブスクの利用者・事業者のデメリットとは

サブスクにはメリットだけでなくデメリットもあります。ここでは、利用者・事業者のデメリットを解説します。

サブスクの利用者におけるデメリット

サブスクは利用していなくても料金がかかります。サブスクの場合は、利用料を支払うことで期間内はほぼすべてのサービスを無制限で利用できます。あまり利用しなくても利用料がかかるため、本当に必要かどうか、利用するかどうかをしっかり検討しなければ損をしてしまうでしょう。

解約すると利用できなくなる点もデメリットです。買い切りの商品やサービスとは異なり、解約するとサービスを受けられなくなるため注意しましょう。

サブスクはさまざまなコンテンツを楽しむことができますが、興味のないコンテンツや不要な機能が含まれている場合もあります。サブスクは比較的低価格で利用できますが、よく検討せずに利用を続けていると、無駄な費用がかかってしまうケースもあります

サブスクの事業者におけるデメリット

サブスクは収益化するまでに時間がかかります。サブスクは利用者が増えることで収益が増えるというビジネスモデルです。しかし、最初から多くの利用者を集めることは難しいでしょう。収益化まではある程度の時間がかかるため、長期的な視点で続けていくことが重要です。

また、サービスの継続的な改善も必要です。利用し続けてもらうためには、魅力的かつ有益なコンテンツやサービスを提供する必要があります。利用者に満足してもらうためにアップデートをする必要があり、改善のためのコストもかかります。

サブスクの利用者・事業者のデメリット

サブスクの価格設定の際に役立つ3つの方法

サブスクは価格設定も重要です。ここでは、サブスクの価格設定の方法について詳しく解説します。

価格設定の方法1:コストプラス法

コストプラス法とは、原価志向価格決定法とも呼ばれています。商品やサービスの原材料や仕入れ、人件費といった原価に利益を上乗せして価格を決定する方法です。コストプラス法は原価が分かりやすい業種、たとえば飲食店や商品を仕入れて販売する業種などにおすすめです。

コストプラス法は計算方法がシンプルで、競合他社や市場のリサーチなどが必要ありません。ただし、自社のコストを基準とするため、価格設定が市場のニーズとマッチしない可能性があります。

価格設定の方法2:競争志向法

競争志向法とは、競合他社の相場と比較しながら価格を設定する方法です。原価が分かりにくい業種や多数の競合他社がいる場合におすすめです。

競合他社よりも安い価格設定にしたほうが、売れる可能性は高まります。インターネットの普及により顧客自らが価格を調べられるようになったため、類似商品や同じ内容のサービスであれば安いほうが選ばれやすいでしょう。また、他社との差別化ができている場合には、相場よりも高い価格設定にしても売れる可能性が高いです。

価格設定の方法3:需要志向法

需要志向法とは、顧客が欲しいと思う価格設定にする方法です。需要志向法の場合、顧客に価格についてのアンケートを実施するなどして、適切な価格設定を検討します。年代や属性によって金額の感じ方は異なるため、ターゲットが決まっている場合には、ターゲットを絞り込んでアンケートを取ることが大切です。

アンケートを基にして価格を設定したが、思ったように利益が出ないという場合もあるでしょう。この場合は、ターゲットを変更したり費用を抑えたりする必要があります。

価格設定とは?基本の用語や決め方、考え方を解説

サブスクの価格体系には種類がある

サブスクの価格体系は、完全定額制・従量制・利用制限ありの定額制という3つに分けられます。

サブスクの価格体系1:完全定額制

完全定額制とは、利用時間や利用料などに関係なく、一定の料金を請求する方式です。単純で分かりやすい価格体系のため、事業者側だけでなく、利用者側も管理がシンプルで気軽に利用しやすくなっています。ただし、月によってサービスの利用に差が生じる顧客は、不利益を感じやすいという点はデメリットです。

サブスクの価格体系2:従量制

従量制とは、利用料に応じて料金を変動させる方式です。従量制の場合、利用した分だけ支払う形になるため、月によって利用料に変動がある人でも納得感を得やすくなります。また、携帯電話の利用料金のように、定額制と従量制を組み合わせるケースも多いです。解約金などの縛りを設ける企業も珍しくありません。

サブスクの価格体系3:利用制限ありの定額制

利用制限ありの定額制とは、定額制に利用制限や上限を設けた方式です。利用し放題ではなく制限や上限があるタイプで、顧客のニーズに合わせた細かなサービス提供が可能になっています。

サブスクの価格体系の種類

サブスクの価格設定に関する注意点とは

サブスクの価格設定では、注意したいポイントが2つあります。ここでは、価格設定における注意点を詳しく解説します。

低すぎる価格設定は避ける

利用者を集めたいからといって、価格設定を低くしすぎるのは避けましょう。価格設定が低すぎると利益が出にくくなり、事業の継続が難しくなる場合もあります。また、初めから安くしすぎると値上げも難しくなります。安さに魅力を感じて契約した利用者は、値上げをすると離れてしまう可能性が高いため、適切な価格設定が重要です。

価格を変更するときはしっかり説明する

値上げをする際には、しっかりと説明しましょう。十分な説明をせずにいきなり価格を上げると、顧客からの信頼を失ってしまい解約される可能性があります。価格を大幅に上げなければサービスの継続が難しい場合は、一気に上げるのではなく徐々に上げましょう。また、大幅な価格アップが必要な事態を防ぐためにも、初期の価格設定は慎重に行います。

まとめ

サブスクとは、利用料を支払うことで一定期間サービスを受けられる仕組みです。サブスクの市場規模は拡大傾向にあり、参入しやすいビジネスモデルです。サブスクの価格設定を行う際には、原価や競合他社の相場を参考にしたりする方法があります。低くしすぎると利益が出にくく、後からの値上げもしにくいため注意しましょう。

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執筆者 メンバーペイ

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