オンラインスクールとは 開講に向け準備するものや集客のコツも紹介
近年、オンラインスクールの市場規模は拡大し、さまざまなジャンルのコンテンツがオンラインで提供されています。しかし、オンラインスクールを開講したくても、始め方が分からない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、オンラインスクールの種類や、始め方、開講に向け準備するものや集客のコツなどを紹介します。ぜひ、参考にしてください。
目次
オンラインスクールとは
オンラインスクールは、自宅など自由な場所から受講できるスクールのことです。受講者は、配信者が準備した教材や生配信を視聴して学びます。ビジネス関連から趣味・生活関連まで、オンラインスクールでは本格的な講義を受けられます。
オンラインスクールの市場規模は、コロナ禍を経て急速に拡大しました。2019年度に約2,354億円だった市場規模は、2年度には約3,551億円まで成長し、以降も需要は高まっています。
市場規模の大きさは、数多くの競合の存在を意味します。オンラインスクールを軌道に乗せるには、競合に勝てる強みと戦略が必要です。
※参考:eラーニング市場に関する調査を実施(2023年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所
オンラインスクールを運営するメリット
オンラインスクールを運営するメリットは、以下のとおりです。
・場所や教材などを準備する負担を減らせる
・大勢の受講者を獲得できる可能性がある
オンラインスクールなら場所を借りる必要がなく、コストを抑えて手軽に始められます。教材や机、椅子などの準備の負担も軽減可能です。また、オンラインを通じてコンテンツを配信するため、さまざまな場所に住む人がターゲットになります。
オンラインスクールを運営するデメリット
前述のように、オンラインスクールには数々のメリットがあるものの、受講者との距離感を掴みにくく、コミュニケーションを取りにくい点に注意しましょう。一方的な講義になると、受講者の気持ちが離れていく恐れがあります。
オンラインスクールの主な始め方
オンラインスクールは、特定のプラットフォームから配信します。主なプラットフォームごとに、オンラインスクールの始め方を解説します。
SNSを使う
LINEやFacebookなどのSNSを使うと、手軽にオンラインスクールを始められます。SNSには、ビデオ通話機能やチャット機能といった、オンラインのやり取りに役立つ機能が搭載されています。受講料は、オンライン決済代行サービスで請求しましょう。
また、オンラインスクールの開設だけでなく、集客にもSNSを活用するのが有効です。
WordPressを使ったブログを使う
WordPressは、オンラインスクールに特化したプラットフォームではありません。しかし、WordPressを使い慣れている人は、自由度の高いブログを構築してオンラインスクールを開講できるでしょう。
また、すでにスクールがある程度軌道に乗る見込みがある人にも、WordPressによるブログはおすすめのプラットフォームといえます。
既存のプラットフォームを使う
オンラインスクールに特化した既存のプラットフォームには、会員登録や決済など必要な機能が備わっています。既存のプラットフォームには、TeachableやThinkificなどが挙げられます。
サイト作りのノウハウがない人でも、既存のプラットフォームを使うと、スムーズにオンラインスクールを始められる可能性があります。
ただしWordPressと比べると、既存のプラットフォームは使いやすい反面コストが割高です。
自分でシステムを構築する
自分でシステムを構築する方法は、本記事で紹介するもののなかではもっとも難しい方法です。システムを一から構築するなら自由度は期待できますが、プログラミングスキルによっては完成まで時間がかかります。
また、業者にシステム構築を依頼する際は開発費もかかります。
オンラインスクールに向け準備する機材
オンラインスクールに向け準備する機材を、必須のもの・あれば便利なものに分けて解説します。
必ず準備が必要な機材
オンラインスクールで必ず準備が必要な機材は、以下のとおりです。
・コンテンツを配信するパソコンやスマートフォン、タブレット
・インターネット環境
・マイク
・イヤホンまたはヘッドホン
・コンテンツ作成用のツール
受講者と円滑にコミュニケーションを取るには、音声関連機器にこだわることをおすすめします。
用意しておくと便利な機材
必要に応じて、以下も用意しましょう。
・広角カメラ
・オートフォーカス機能付きのカメラ
・三脚またはアームスタンド
広角カメラを使うと画角が広くなり、オートフォーカス機能があれば自動でピントが合います。画面のブレを防ぐには、三脚またはアームスタンドがあると安心です。
オンラインスクールのプラットフォームに備えておきたい機能
オンラインスクールのプラットフォームには、最低限、以下の機能を備えましょう。
・会員認証機能
・予約管理機能
・出欠管理機能
・決済機能
・コンテンツ管理・配信機能
以下は、必要に応じて搭載したい機能です。
・クイズや小テストの機能
・メール配信機能
・アンケート機能
どのようなスクールを開講するかをイメージして、プラットフォームに搭載する機能を検討しましょう。
オンラインスクールで使う教材の形式
オンラインスクールで使う教材について、向いている講義形式に触れつつ解説します。
1.テキスト形式
テキスト形式の教材は、主に文章で構成されています。テキスト形式の教材だと多くの情報を伝えられるうえに、受講者に自分のペースで学習を進めてもらえます。資格取得を目的とした講義のように、複雑な内容を伝えたいときはテキスト形式を取り入れましょう。また、動画やオーディオ形式の教材では伝わりにくい部分を、テキスト形式の教材で補う場合もあります。
2.動画形式
動画形式の教材は、視覚を重視したい内容に特に有効です。動画形式なら「動き」に関する情報を伝えやすいため、ダンスやヨガのレッスン、料理教室、言語学習などにおすすめです。また、動画なら配信者の表情や雰囲気を読み取りやすいため、受講者との感覚的な距離を縮められます。
3.オーディオ形式
オーディオ形式の教材は、音声のみで提供されます。視覚的な情報を必要としないため、受講者は何か他の作業をしながらでも教材を通じて学習できます。英語などの言語学習におけるリスニングには、オーディオ形式の教材が適しています。
オンラインスクールの教材を作るコツ
配信者と受講者の間には、物理的な距離があります。距離間を感じさせにくくする教材作りのコツを解説します。
受講者目線でサービスを提供する
初学者や、初めてオンラインスクールを受ける人の目線で、オンラインスクールを運営しましょう。
教材の内容はターゲットに合わせて作ります。例えば初学者なら専門用語が分からないと考えられるため、適時解説を加える必要があります。加えて、テキストに加えイラストや動画も取り入れてください。
適時クイズや小テストを取り入れる
オンラインスクールの課題に、受講者との距離感があります。受講者の理解度を確かめ、学習してもらった内容を定着させる際には、クイズや小テストを活用しましょう。受講者が興味を持っていること、もう少し詳しく話してほしいことなどが分かると、教材や生配信の質を高められます。
オンラインスクールで集客する5つのコツ
受講者を得るために集客に力を入れましょう。オンラインスクールで集客するコツを解説します。
ホームページやSNSを使う
ホームページは、オンラインスクールの詳細を知ってもらうために必要です。SNSで集客してホームページに呼び込むイメージです。スクールのターゲットに親和性のあるSNSを選定し、興味がありそうな情報を定期的に発信して集客につなげましょう。
インターネット広告を打つ
費用はかかりますが、検索連動型広告やアフィリエイト広告などのインターネット広告も、集客に有効です。ターゲットを絞って広告を打つと、効果的にオンラインスクールの認知度を高められます。
メールマガジンを発行する
メールマガジンは、受講者との信頼関係を築き、リピート率を高められる集客方法です。集客効果を高めるには、受講者ごとに配信内容をパーソナライズ化しましょう。また、煩わしさを感じさせないように、配信頻度に注意してください。
プレスリリースを出す
各種メディアに対して情報を提供し、記事を発表してもらうことをプレスリリースと呼びます。プレスリリースは、企業に加え個人の利用も可能です。多くの人が目にするプレスリリースを活用すると、オンラインスクールの認知度アップが期待できます。
体験会を開催する
初めてオンラインスクールを検討する人は、オンラインスクールのスタイルそのものに不安を感じている場合もあります。体験会でオンラインスクールの不安を払拭できると、契約へのハードルが下がります。
オンラインスクールの運営で注意しておきたいこと
オンラインスクールの運営で注意したい、個人情報の取り扱いとコンテンツの著作権について解説します。
個人情報の取り扱いに配慮する
オンラインスクールのプラットフォームには、受講者の個人情報に関わる内容が多く蓄積されます。情報流出しないように、プラットフォームにはセキュリティ対策が求められます。もちろん、配信者が使用するパソコンにも、セキュリティソフトを入れておきましょう。
他の人が作成したコンテンツの著作権を侵害しない
オンライン、オフライン問わずコンテンツの著作権に注意してください。例えば、他人が制作した教材を無断で使用してはいけません。音楽や写真などの著作権にも注意が必要です。自作した教材や、フリー素材を使って著作権侵害を避けましょう。
まとめ
オンラインスクールは、専用のプラットフォームやSNSなどで始められます。受講者目線で教材や配信内容を検討して、オンラインスクールを軌道に乗せましょう。なお、オンラインスクールのプラットフォームに備えるべき機能の1つに、決済機能があります。
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