オンラインサロンの相場は?会費の決め方や注意点を徹底解説!
近年、新たなビジネスのかたちとして、オンラインサロンに注目が集まっています。オンラインサロンは個人でも簡単にはじめられますが、適正な価格を設定しなければ、集客が思ったように進まず運営も軌道に乗りません。
この記事では、オンラインサロンの相場や会費を決める手順、価格設定の注意点を解説します。オンラインサロンの種類によっても相場が変わるため、開設の準備をしている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
オンラインサロンとは?
まずは、オンラインサロンの仕組みと種類、注目されている理由を見ていきましょう。
オンラインサロンの仕組み
オンラインサロンとは、SNSやインターネット上で展開されている会員制のコミュニティのことです。会費を払ってコミュニティに所属した人だけが、オンラインサロンのコンテンツを利用できます。
2010年代から徐々に広がりを見せ、著名な実業家や人気ブロガーが相次いでオンラインサロンを開設したことをきっかけに、急速に拡大しました。
現在では、アーティストやクリエイターをはじめ、特技や趣味を活かして小規模のオンラインサロンを開設する人も増えています。自分のスキルや知名度を活かして報酬を得る仕組みのひとつとして、オンラインサロンは有効な手段だといえます。
オンラインサロンの種類
オンラインサロンは、目的によって次の4種類に分けられます。
- コミュニティ型
- ファンクラブ型
- プロジェクト型
- レッスン型
コミュニティ型では、共通の夢や目標、趣味を持つ仲間が集まり、交流を楽しむことができます。すでに固定のファンがいるアーティストやアイドルの場合は、ファンクラブ型のオンラインサロンを開設します。
プロジェクト型は、企画や目標に賛同するメンバーが集まり、主催者と共に課題に取り組むタイプのサロンです。個人の趣味や特技を活かしたいなら、レッスン型が向いています。
また、ファンクラブ型やコミュニティ型は、複数の目的をもって運営されているケースもあります。オンラインサロンを開設する際は、どの種類に当てはまるのかを事前に検討しておきましょう。
オンラインサロンが注目されている理由
オンラインサロンの会員になることで、クローズドな情報や専門的な知識を得ることができます。さまざまな情報に無料でアクセスできる時代だからこそ、オンラインサロンの価値が相対的に高まっています。
これまではビジネスや副業、教養系のオンラインサロンに人気が集中していましたが、共通の趣味や同じ属性の人が集まるコミュニティ型のサロンも盛り上がりを見せています。
オンラインサロンの相場は?
ここでは、オンラインサロン全体の相場と種類ごとの特徴を解説します。ただし、これらはあくまで参考価格となります。実際に会費を設定する際は、提供するコンテンツに見合った金額を設定することを心がけましょう。
月額会費の相場は1,000円〜10,000円
オンラインサロンの月額会費は、1,000円〜10,000円が目安です。オンラインサロンの種類によっても相場が変わるため、会費の設定に幅があります。
「毎日ライブ配信がある」「コンテンツの質が高い」など、内容が充実していれば、高い価格を設定しても会員の理解が得られます。反対に、月額会費が安くても会員の満足度が低ければ退会者が増え、利用者の定着にはつながりません。
入会金を高く設定し、月額会費を無料にしているオンラインサロンもありますが、10万円以上の高額すぎる入会金は詐欺を疑われかねないため避けた方が無難です。
コミュニティ型の相場は月額500円~1,000円
会員同士の交流が中心のコミュニティ型は、気軽に入会してもらえるよう月額500円~1,000円がボリュームゾーンです。月額を抑えることで入会者を増やし、ある程度の収入が確保できると安心です。
ファンクラブ型の相場は月額1,000円〜5,000円
ファンクラブ型は、月額1,000円〜5,000円が相場です。主催者の知名度やコンテンツの更新頻度が高いほど、月額会費も上がります。アーティストやスポーツチームのオンラインサロンの場合、チケットの優先販売や会員限定イベントなどがあると、月額会費も高くなる傾向です。
プロジェクト型の相場は月額1,000円〜10,000円
プロジェクト型は、主催者の知名度や企画の規模によって月額会費を設定します。相場は月額1,000円〜10,000円と幅がありますが、大きなリターンが期待できるほど会員を集めやすくなります。オンラインサロン内で仕事の受発注ができるなど、会員側のメリットも考慮しながら、コンテンツを考えていきましょう。
レッスン型の相場は月額5,000円~10,000円
レッスン型は、個別・集団によって月額会費が変わります。基本的には、集団より個別の方が高く設定されており、5,000円~10,000円が相場です。人気の個人レッスンの場合、月額10,000円を超えるケースも珍しくありません。
オンラインサロンの会費を決める手順
オンラインサロンの会費は、次の手順で決めていきます。
1.コンセプトを明確にする
2.ターゲットを設定する
3.競合を調査する
4.プラットフォームを選択する
5.価格を決める
それぞれのポイントを把握して、適正な価格の設定を目指しましょう。
1.コンセプトを明確にする
はじめに、オンラインサロンのコンセプトやテーマを明確にします。同じようなサロンがすでにある場合は、どのように差別化するかを考えることも重要です。「薬膳の知識も身につくヨガレッスン」「珍しい食材が宅配で届く料理サークル」など、コンセプトやテーマを決めてからコンテンツを作成するとスムーズに運営できます。
2.ターゲットを設定する
続いて、ターゲットの性別、年齢、属性を設定します。「アウトドア派で、テニスや山登りが趣味」など、具体的なペルソナを決めていくのも効果的です。ターゲットの年齢によって、オンラインサロンの方向性が変わります。
たとえば、若年層をターゲットにする場合は、月額料金が高いと会員の獲得が難しくなるため、低価格で運営していける仕組みづくりが必要です。シニア層はオンラインサロンに馴染みが薄いため、どのように集客をしていくかが課題となります。
3.競合を調査する
コンセプトとターゲットが決まったら、競合の調査を実施します。競合となりそうなオンラインサロンをいくつか探して、月額会費を調査しましょう。単純に会費だけを調べるのではなく、「どのようなコンテンツを提供しているか」「何年活動していて会員数はどのくらいか」など、さまざまな観点から比較していきます。
4.プラットフォームを選択する
オンラインサロンを開設する場合は、「有料のプラットフォームサービスを利用する」「無料のSNSプラットフォームを活用する」といった方法があります。プラットフォームによって、システム利用料などの費用が変わってくるため、使い勝手と費用のバランスを考えて選択することが大切です。
5.価格を決める
月額会費は、ターゲットに対してどのような価値を提供できるかで決まります。競合調査の内容を参考に、提供するコンテンツの質に見合った価格を設定していきましょう。プラットフォームの利用料をはじめ、運営費も考慮しながら最終的な会費を決定します。
オンラインサロンにおける価格設定の注意点
オンラインサロンが成功するかは、月額会費の設定が大きく関係してきます。最後に、オンラインサロンにおける価格設定の注意点を解説します。
コンテンツの質と価格のバランスをとる
「多くの会員を獲得したいから会費を安くする」「収益性を高めたいから会費を高くする」といった決め方は好ましくありません。あくまでオンラインサロンが提供できる価値を基準とし、コンテンツの質に応じた価格を設定することが重要です。会費を高くしても、コンテンツの質が低ければ、会員の定着は期待できません。
運営費を考慮する
有料のプラットフォームを利用する場合は、固定費を考慮しなければなりません。また、コンテンツの作成にあたっては変動費が発生します。毎月の運営費を試算し、赤字にならないよう月額会費を設定する必要があります。
複数のプランを用意する
オンラインサロンの月額会費は、1つに絞る必要はありません。500円のライトプラン、1,000円のベーシックプラン、5,000円のプレミアムプランなどを用意すると、会員の選択肢も広がります。体験プランや単発プランなどがあると、お試しで利用してもらいやすくなり、新規会員の獲得が期待できます。
まとめ
オンラインサロンの月額会費は、1,000~10,000円が相場です。オンラインサロンの種類によっても会費に幅がありますが、コンテンツの質とのバランスを考えながら、適正な価格を設定していくことが大切です。また、運営費の負担を抑えるには、初期費用・固定費用が0円で利用できるシステムを検討しましょう。
メンバーペイは、オンラインでのサービス販売に特化した決済サービスです。登録から利用開始まで最短30分、初期費用や固定費用は0円と利用しやすくなっています。手数料は業界最安水準となっており、コストを抑えたい場合にもよいでしょう。
オンライン決済サービスの導入をお考えなら、ぜひご活用ください。