オンラインサロンの作り方・手順を解説!開設や運営に必要な費用の目安も紹介
オンラインサロンとは、同じ目的を持ち、趣味や価値観が同じ人が集まるオンライン上のコミュニティのことです。オンラインサロンを作ると、定期的に収益を得られる可能性があります。この記事では、オンラインサロンの作り方・手順を詳しく解説します。オンラインサロンの開設や運営にかかる費用の目安も解説するので、参考にしてください。
目次
オンラインサロンを作るためのプラットフォームは?
プラットフォームは、サービスのオーナーと会員をつなぐ基盤です。オンラインサロンでは、プラットフォーム上でコンテンツを発信します。
専用のプラットフォームで作る
DMMオンラインサロン、CAMPFIREなどを始めとする専用のプラットフォームを使うと、手軽にオンラインサロンを開設できます。専用のプラットフォームには、オンラインサロンに必要な機能が最初から搭載されているためです。
自分でサイトを作る
自分でサイトを立ち上げてプラットフォームにすると、オリジナリティの高いオンラインサロンを開設できます。プログラミングやWebデザインなどが分からなくても、テンプレートが豊富なホームページ作成サービスを使うと、サイト立ち上げのハードルを下げられます。
SNSの機能を活用する
SNSのコミュニティ機能を活用して、オンラインサロンを開設する人もいます。Facebookのコミュニティ機能や、noteのサークル機能などをチェックしてみましょう。ターゲットに合わせたSNSをプラットフォームに選ぶと、オンラインサロンが認知されやすくなります。
オンラインサロンの作り方・手順
オンラインサロンの作り方を解説します。運営を軌道に乗せるポイントは、オンラインサロンのコンセプトを明確にすることです。
1.コンセプトを考える
オンラインサロンを作る目的やターゲットを明確にしましょう。コンセプトが明確なほど、オンラインサロンの雰囲気にまとまりが出ます。会員にとって居心地がよい空間を提供できると、離脱を抑えられます。
2.運営方法を決める
専用のプラットフォームを利用するか、オリジナルのサイトを作るかを検討しましょう。専用のプラットフォームはオンラインサロンに特化しているため、スムーズに始められます。オリジナルのサイトを作る場合は時間や費用がかかる場合もありますが、機能やデザインを作り込めます。
3.ルールを決める
発言する際の心がけや退会手順など、オンラインサロン内でのルールを決めます。ルールがあればクレームや会員同士のトラブルを防止できます。「サロン内で得た情報を他のメディアに流さない」「マナーを守り不快な言葉を使わない」などルールを明文化しましょう。
4.交流用のグループを作る
オーナーと会員が交流するためのグループを作ります。グループ作りには、SNSやコミュニケーションツールが役立ちます。なお、Facebookには実名でしか登録できません。ターゲットの多くが匿名を希望すると予想される場合は、他のツールが向いている可能性があります。
5.オンラインサロン用のサイトを開設する
オンラインサロン専用のプラットフォームや自分のホームページなどで、オンラインサロン用のサイトを開設します。サイトは、集客に使うものと、会員限定のコンテンツ発信用の2種類を作ります。
6.SNSやブログなどで集客する
SNSやブログなどでオンラインサロンを宣伝し、集客用のサイトへと誘導します。集客用のサイトに、以下のようなターゲットが知りたい情報をまとめておきましょう。
- オンラインサロンのコンセプト
- 活動内容
- オーナーのプロフィール
- 会費
- 入会特典
7.コンテンツを発信する
会員が集まったら、情報やコンテンツを定期的に発信します。通常の活動の合間に、適宜イベントを企画し、お互いの親睦を深めましょう。オンラインに限らず、オフラインで食事会や歓迎会、テーマにちなんだ活動をするサロンもあります。
オンラインサロンを作るために必要な費用の目安
オンラインサロンを開設して運営を続けるには、初期費用と運営手数料がかかります。それぞれの費用について解説します。
初期費用
専用のプラットフォームの多くは、初期費用が無料です。SNSの機能を活用する場合も無料でオンラインサロンを始められますが、組み合わせる決済サービスなどの初期費用がかかります。一からサイトを立ち上げる場合の初期費用は、どこまで設計にこだわるかで大きく変わります。
運営手数料
専用のプラットフォームでは、運営手数料として売上に対する一定の額が引かれます。運営手数料の料金体系はサービスによって異なります。SNSの機能を活用するときと、自分でサイトを立ち上げるときの運営手数料は、オンラインサロンに搭載する機能で変わります。
オンラインサロンの魅力
オーナーと会員の双方にとって、オンラインサロンにはオフラインサロンを上回る魅力があります。オンラインサロンの魅力を解説します。
同じ目的や価値観を持った人とつながれる
ビジネスや趣味などについて、同じ目的や価値観を持った仲間とコミュニティを形成できます。「似たもの同士」を集めることで、会員にとって心地よい空間を提供できるでしょう。
サブスクリプション型ビジネスを展開できる
オンラインサロンは月額料金制のサブスクリプション型で、会員を集められるほど収益が安定します。また、サブスクリプション型は収益を予想しやすいため、コンテンツの企画やサービスの見直しなどを計画しやすくなります。
市場規模が拡大している
オンラインサロンの市場規模は大きく、参入により多くの収益を得られると予想されます。株式会社ICT総研の調査によると、オンラインサロンの利用者数は年々増加しています。
2025年には、オンラインサロンの利用者数は145万人に上り、年間利用総額は183億円に達する見込みです。
※参考:2021年 オンラインサロン市場に関する調査|ICT総研【ICTマーケティング・コンサルティング・市場調査はICT総研】
オンラインサロンには主に4つのタイプがある
オンラインサロンを、運営手法別に4つのタイプに分類しました。それぞれのタイプを解説します。
ファンクラブ型
著名人が運営するオンラインサロンは、一般的にファンクラブ型に分類されます。オンラインサロンを通じて会員(ファン)との交流を深めていくことが可能です。著名人が運営するものにはファンクラブもありますが、オンラインサロンの方が著名人と会員がより身近に交流できます。
コミュニティ型
コミュニティ型とは、同じ目標や興味を持つ人を集めて交流するオンラインサロンです。ビジネスや恋愛、メンタルヘルスなど、さまざまなテーマのオンラインサロンがあります。
プロジェクト型
プロジェクト型とは、オーナーが提示したアイデアや目標を実現するために会員を募るタイプのオンラインサロンです。会員にはプロジェクトの進捗状況が共有され、ときには自分の意見が採用される場合もあります。
レッスン型
レッスン型とは、オーナーが自身の専門知識やスキルを提供するオンラインサロンです。会員は、ビジネスや美容、ライフスタイル、スポーツなどさまざまなテーマのレッスンを受けられます。
実際にどのようなオンラインサロンがある?
世の中には、多種多様なオンラインサロンがあります。実際にあるオンラインサロンを一部紹介します。
ビジネスや起業がテーマのオンラインサロン
ビジネスや起業がテーマのオンラインサロンでは、起業家やビジネスの専門家などがオーナーを務めます。代表的なオンラインサロンは「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」や「本田健オンラインサロン」などです。
実際にプロジェクトに参加できる、成功者から直接意見を聞けるなど、会員はオンラインサロンを通じてオーナーやメンバーと主体的に関われます。
健康や美容がテーマのオンラインサロン
健康や美容がテーマのオンラインサロンでは、ニッチなジャンルのサロンが目立ちます。ターゲットを絞ることで、強い訴求力を発揮できるでしょう。
例えば、「インナービューティーオンラインサロン」は、食を通じた美容トラブル改善につながるコンテンツを発信しています。また、「B-lifeオンラインサロン」は、ヨガ・ピラティスを中心としたレッスンを受けられるオンラインサロンです。
スキルアップができるオンラインサロン
プログラミングのようなスキル習得、資格取得、料理や家事など、スキルアップができるオンラインサロンも豊富です。具体的なオンラインサロンには「NoCodeCamp プログラミングを使わないIT開発」や「UR-U」などが挙げられます。オンラインサロン独自の魅力あるノウハウを発信して、会員を獲得しましょう。
オンラインサロンを継続的に運営していくには
サブスクリプション型のオンラインサロンでは、会員数が収益を左右します。オンラインサロンを継続的に運営するコツを解説します。
新しいコンテンツを提供する
オンラインサロンを継続的に運営するためには、コンテンツをなるべく頻繁に更新しましょう。会員に飽きられてしまうと離脱者が増える恐れがあるためです。ささやかな内容でも、会員の求めている内容なら満足してもらえる可能性があります。
イベントを企画する
オンラインやオフラインのイベントを企画し、オーナーや会員同士のつながりを深めましょう。よい関係性を築ければ、オンラインサロンでの交流が活発化し、離脱者を減らせる可能性があります。
会員の満足度向上に努める
会員からの問い合わせがあったときは、距離感を縮めるチャンスです。会員の意見に耳を傾け丁寧に対応してください。また、会員あってこそのオンラインサロンのため、意見をコンテンツや運営に活かしましょう。
オンラインサロンの認知度を高める
ある程度会員が集まっても、オンラインサロンの認知度を高めるべく、SNSやブログなどで集客を続けてください。丁寧に運営を続けても、合わないと感じれば会員は退会します。オンラインサロンを維持し、コミュニティに新しい風を吹かせるために新規会員を獲得しましょう。
まとめ
オンラインサロンを作るには、まずコンテンツを発信するためのプラットフォームを用意しなければなりません。オンラインサロン専用のプラットフォームを利用する場合は、必要な機能があらかじめ搭載されているので便利です。一方、自分で作ったサイトやSNSの機能を活用する場合は、決済機能を始めとする機能を自分で整える必要があります。
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