ネットショップを開業する手順は?開業後に必要なことや注意点なども解説!
ネットショップとは、インターネットを介して商品・サービスを売買する店のことです。ネットショップは実店舗を開業するよりもハードルが低く、運営にもコストがかかりにくいことが特徴です。
この記事では、ネットショップを開業する際の手順や、ネットショップ開業後に必要なことについて解説します。ネットショップの種類や、運営する際の注意点なども解説するので、参考にしてください。
ネットショップとは?
インターネットを介して商品・サービスを売買する店を、ネットショップと呼びます。また、オンラインショップと呼ばれる場合もあります。
実店舗と比べてかかるコストが小さく、リスクを抑えて始められることが特徴です。さらに、基本的に365日24時間営業ができる他、立地や天候などに左右されづらいという利点もあります。
ネットショップを開業する際の手順
ネットショップを開業する際は、一定の手順を踏む必要があります。具体的な手順とそれぞれの詳細は以下の通りです。
1.事業計画や扱う商材を決める
ネットショップを始める際は、コンセプト・ターゲットなどを決めて事業計画を立てたり、扱う商材を決めたりしましょう。
また、市場規模を調査したり、予算の使い方などを考慮して、今後の展開の基礎となる部分を固めるのも重要です。
2.商品の仕入れ方法を決める
扱う商品の種類・規模などが決まったら、それらの仕入れ先や仕入れ方法も併せて決めます。発注から納品までにかかる日数や商品の品質、入荷の最小ロットなどを把握しましょう。
また、個人で材料を仕入れて商品を製作する場合は、製作にかかる日数も考慮しましょう。
3.届け出や販売許可を取得する
扱う商品によっては、適切な届け出を提出したり、販売許可の取得をする必要があります。届出や販売許可が必要なものの代表例は、以下の通りです。
種類 | 必要な許可 |
---|---|
中古品 | 古物商許可 |
食品 | 営業許可 |
輸入食品 | 検疫所への輸入届出食品表示の日本語表記 |
酒類 | 通信販売酒類小売業免許 |
自作の化粧品 | 化粧品製造販売業許可化粧品製造業許可 |
4.出店方法を選ぶ
扱う商品の種類や運営の方針などに合わせて、適切な出店方法を選びましょう。基本的には、モール型、有料・無料ASP型の3つの中から選びます。それぞれの特徴やメリットを理解したうえで、事業計画に合うものを探すことが大切です。
5.決済手段を決める
ネットショップの決済方法は多岐に渡るため、扱う商品やターゲットとする層に合わせて、適切なものを選びましょう。代表的な決済方法として、以下の手段が挙げられます。
- クレジットカード決済
- 銀行振り込み
- コンビニエンスストア決済
- 電子マネー決済
6.ネットショップを開設する
ネットショップ名やサイトのURLなどを決めて、ネットショップを開設しましょう。デザインや作りに迷った場合は、事業計画のコンセプトやターゲットとする層から、逆算して考えることがおすすめです。
7.開業届を提出する
個人事業主であることを公的に証明するためには、税務署に開業届を提出する必要があります。なお、開業届を提出しないことによる罰則はありません。
しかし、屋号入りの銀行口座を開設したり、事業者向けの卸売りサイトに会員登録をするには開業届が必要です。
ネットショップ開業後に必要なこと
ネットショップ開業後に必要なことは多岐に渡ります。具体的な業務や対応などは、以下の通りです。
運営に関する業務
ネットショップを開業したら、受注や発送作業、在庫管理や発注など、ネットショップの運営に関する業務を行います。他にも、売上を良くするための集客方法の考案・実施といった、運営に欠かせない各種データの分析も同時に進めましょう。
確定申告の対応
確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間の所得を基準に、一定の所得税を税務署に申告する手続きです。
なお、所得とは収入から必要経費を差し引いた額を指します。所得の合計が個人事業主なら年間48万円、副業なら年間20万を超えた場合に申告が必要です。
ネットショップの種類
ネットショップの種類には、モール型とASP型の2つがあります。ここからは、それぞれの詳細を解説します。
モール型
オンラインショッピングモールのようなサイト内に出店する方法が、モール型のネットショップです。
開業に手間がかかりにくく簡単に始められるうえに、セキュリティ面などでも安心感があります。しかし、商品ページにおけるデザインの自由度が低かったり、サイト独自の規約に従う必要がある点には注意しましょう。
ASP型
ASP型は、開設や運営に必要なシステムを借りて、インターネット上にネットショップを出店する形式です。なお、ASPはアプリケーションサービスプロバイダの略称です。
デザインの自由度が高く、独自のドメインが使えるなど制限が少ない傾向にあります。しかし、集客努力やブランディングなどは、自力での対応が求められがちです。また、ASP型のなかでも、有料と無料のもので種類が分かれます。
ネットショップのメリット
ネットショップには多くのメリットがあります。具体的なメリットとそれぞれの詳細は、以下の通りです。
商品の販売時間に制限がない
ネットショップは、一度商品を出品すれば販売時間に制限がありません。実店舗のようにスタッフを配置する必要もないため、365日・24時間商品を販売できます。
いつでも購入できる状態のため、商品が売れる可能性も高まり売上の増加に繋がります。
どこからでも商品を購入してもらえる
ネットショップであれば地理的な制約がないため、どこからでも商品を購入可能です。そのため、実店舗のように直接足を運んでもらう必要がなく、集客しやすいという利点があります。
低コストで開業・運営できる
ネットショップは数万円あれば開業できる他、運営にかかるコストを最小限に抑えることが可能です。また、低コストで始められるため、失敗した際のリスクも抑えられます。
ネットショップを運営する際の注意点
ネットショップを運営する際は、いくつか注意すべき点があります。以下は、具体的な注意点とそれぞれの詳細です。
商品は素早く発送する
ネットショップで注文を受けたら、商品は素早く発送しましょう。なぜなら、購入した商品を早く受け取りたいと考える顧客は多いからです。早く商品を受け取れると、顧客の満足度の向上にも繋がります。
在庫を抱えすぎない
在庫を過剰に抱えすぎないように注意しましょう。在庫切れにも注意が必要ではありますが、在庫切れの場合は都度仕入れることで対応できます。
また、売れ行きの程度などを把握できるようになれば、適切な仕入れ量が分かるようになります。
固定費を抑える
固定費は、なるべく抑えることが望ましいです。ネットショップにおける固定費として代表的なのは、決済手数料やシステム利用料などです。実店舗を運営するよりは固定費はかからない傾向にありますが、コスト削減を意識しましょう。
収支を正確に計算する
ネットショップの運営を続けるには、収支を正確に計算して把握することが大切です。販売した商品の売上を筆頭に、仕入値や固定費などを確認して、支出や損失を出しましょう。
また、利益や赤字の程度などから、運営の見直し・戦略の策定などに繋げられると効果的です。
連絡先を明記しておく
ネットショップを運営する際は、自身の連絡先が分かる状態にしておきましょう。なぜなら、顧客が連絡したい場合に必要になったり、仕入・配送などの連絡に使うことがあるためです。
なお、プライバシー・セキュリティ上の懸念は、個人用とビジネス用に連絡先を分けることで解決できます。
特定商取引法に基づく表記を忘れない
特定商取引法とは、ネットショッピングに関する法律です。主に、消費者をトラブルから守るために適用されます。
通信販売を行う際の広告には、必要な記載事項の表示が義務付けられています。また、ショップにおいては、住所や氏名、電話番号といった個人情報の記載が必要です。ショップのページに記載しておきましょう。
まとめ
低コスト・低リスクで開業できるネットショップは、誰もが始めやすいビジネスです。ネットショップを開業する際は、取り扱う商品の種類や経営の方針に合ったシステムを選ぶことを意識しましょう。
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