会員制ビジネスで収益化を図る!開始までの手順やメリットも詳しく解説
昨今では、WebやSNSの普及の影響から、会員制ビジネスを取り入れる企業が増加しており、今後も増える見込みです。
この記事では、会員制ビジネスとは何か、収益化する方法などを解説します。また、会員制ビジネスのメリットや始めるまでの手順なども詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
目次
会員制ビジネスとは
そもそも、会員制ビジネスとはどのようなビジネスなのでしょうか。ここでは、会員制ビジネスの概要や注目される理由を解説します。
会員制ビジネスの概要
会員制ビジネスとは、ユーザーに商品やサービスなどを継続して提供することで収益を得るビジネスモデルです。会員となってもらうことが大前提であり、ユーザーから個人情報登録の同意を得なければいけません。
会員制ビジネスにはさまざまなサービスがあります。たとえば、SNSやクレジットカード、ECサイト会員、ゴルフ場の会員権などが挙げられます。
これらはすべて会員制ビジネスに含まれますが、SNSやクレジットカードなどは、ユーザーが会員制だと認識せずに利用しているケースも少なくありません。
会員制ビジネスが注目されている理由
会員制ビジネスが注目を集める大きな理由の1つに、新型コロナウイルス感染症の拡大が挙げられます。コロナ渦によって、対面営業や集客が難しいという状況が続きました。そのため、企業としては従来のマーケティングからの見直しを余儀なくされ、結果として継続的かつ安定的に収益を得られるマーケティングの重要性が増しました。
会員制ビジネスは、顧客生涯価値(LTV)を向上させながら、ファンやロイヤルカスタマーを獲得するのに向いているといわれています。そのため、新しいマーケティング手法として大きな注目を集めているようです。
会員制ビジネスを収益化する方法
会員制ビジネスを収益化する方法は2種類に分けられます。ここでは、有料会員と無料会員の2つについて詳しく解説します。
有料会員の場合
有料会員とは、ユーザーから月額料金などで収益を得る方法です。ユーザーは会員登録をして利用料金を事前に支払います。これにより、商品やサービスを一定期間利用することができるビジネスモデルです。
有料会員の形態はさまざまで、月額制や年会費制のサブスクリプションサービスなどがあります。
無料会員の場合
無料会員の場合、有料会員のように登録自体で収益化はしない分、会員に向けて商品やサービスの購買を促すことで収益化を目指します。たとえば、自社のSNSをフォローしてくれているフォロワーを会員ユーザーとして扱い、商品やサービスなどを宣伝して、購買に繋げることで収益化が可能です。
また、無料会員の場合、会員となる際にユーザー側が費用を負担する必要がありません。そのため、自社の商品やサービスに興味・関心を持つ可能性のある見込み顧客を集めやすくなっています。
会員制ビジネスの課金制度
会員制ビジネスの課金制度は、3種類に分けられます。ここでは、各課金制度について詳しく解説します。
月額課金制度
月額課金制度とは、ユーザーが毎月の料金を支払う課金制度です。月額制の習い事やスクールなどのように、月単位でサービスが利用できる場合に用いられるのが一般的です。
月額課金制度は、安定した収益が見込める点がメリットですが、月ごとに料金を支払う形になるため、不要だと感じられたらすぐに解約されてしまう可能性があります。
継続課金制度
継続課金制度とは、ユーザーによって退会の手続きが取られない限り、継続的に料金を支払い続ける課金制度です。月極や週極など、課金サイクルを指定できるのが特徴です。
継続課金制度は、決まったサイクルで自動的に料金が振り込まれるため、回収の手間がかかりません。ただし、収益化までには時間がかかる傾向にあります。
都度課金制度
都度課金制度とは、ユーザーが商品やサービスを購入するたびに料金を支払う課金制度です。ユーザーによって利用する頻度に幅があったり、商品やサービスの種類が多かったりする場合に向いています。
都度課金制度はリピート購入につながりやすく、月額を支払う必要がないため会員登録のハードルが低いのが利点です。
会員制ビジネスを立ち上げる手順
会員制ビジネスを始める際には、手順を把握しておきましょう。以下で詳しく解説します。
提供するサービスを決める
まずは、提供するサービスを決定します。サービス内容を決める際は、収益だけを重視するのではなく、ユーザーに満足感を与えるかを検討することが大切です。
ユーザーが満足しなければ、会員を増やすことはできません。また、すぐに解約される可能性もあります。満足感やお得感を与えられるサービスにすることは、会員登録を増加させるために重要なポイントです。
ペルソナを決める
ユーザーのペルソナを決めることも大切です。ペルソナとは、自社の商品やサービスの対象となる仮想の人物像です。ペルソナを決める際には、ユーザーの年齢や性別、職業、年収、行動パターンなどの詳細を設定しましょう。
ペルソナを具体化することで、ユーザーニーズを把握しやすく、施策を検討する際にも役立ちます。
課金方法を決める
前述したように、会員制ビジネスの課金方法は大きく3つに分けられます。課金方法を決める際には、会員制ビジネスのサービス内容やユーザーのペルソナに合わせて選びましょう。
たとえば、スクールや定期購読などの継続的に商品やサービスを提供する内容であれば、月額課金や継続課金を選ぶというように、内容に合った方法を選定します。
決済システムを導入する
会員制ビジネスを始める場合は、決済システムを導入するのがおすすめです。手作業で請求書の作成や入金確認をする方法もありますが、手間がかかるため現実的ではありません。
決済システムを導入すれば、請求書作成や入金確認などがスムーズに行えます。自社に必要な機能を検討して、利用する決済システムを選びましょう。
集客と広告宣伝
会員制ビジネスで重要なポイントは、会員数です。会員がいなければ収益を得ることはできないため、効率的に集客するために広告宣伝を行いましょう。
たとえば、SNSで自社の商品やサービスを宣伝する、口コミやユーザーからの紹介などを利用してマーケティングするなど、集客のための施策を考えましょう。
会員制ビジネスのメリット
会員制ビジネスを取り入れることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、会員制ビジネスのメリットを解説します。
比較的安定した収益が見込める
会員制ビジネスは、比較的安定した収益が期待できるビジネスです。月額課金や継続課金であれば、商品やサービスを提供している間は継続的に利益が得られるため、安定した売上が見込めます。
また、サービスの内容によっては価格競争も起きず、値下げを行う必要もありません。そのため、商品の開発や改善などに費用を使いやすくなり、結果として会員増加に繋がります。
新規ユーザー獲得のコストが低い
会員制ビジネスは、新規ユーザー獲得にかけるコストを抑えやすいビジネスです。一般的に、新規ユーザー獲得には多くのコストがかかり、既存ユーザーの維持コストの5倍は必要だといわれています。
会員制ビジネスによって既存ユーザーを維持できれば、新規ユーザーへの依存度が下がるため、新規ユーザーにかかるコストを削減できます。
ユーザー情報やユーザーの声を活用できる
会員制ビジネスでは、会員登録の際にユーザーの情報が必要です。ユーザー情報を活用しながらコミュニケーションが取れるため、良好な関係性を構築しやすい点は大きなメリットでしょう。
また、ユーザーに合わせたきめ細やかなアプローチも可能です。ユーザーの声も拾いやすく、商品やサービスの開発、改善に繋げやすくなっています。
会員制ビジネスを成功させるポイント
会員制ビジネスを成功させるには、3つのポイントを意識しましょう。ここでは、各ポイントを解説します。
収益につながるサービスを提供できるか
まずは、提供する商品やサービスについて検討しましょう。どのような商品やサービスを提供すれば収益に繋がるのか、提供予定のサービスがビジネスとして成り立つかどうかなどを、しっかりと検討することが大切です。
そのうえで、提供予定の商品やサービスのニーズを調査して、ユーザーの集客が可能かを検討します。
ユーザーが満足できる価格であるか
価格設定は、提供する商品やサービス内容とのバランスが重要です。ユーザーが続けやすい価格かどうか、サービス内容との釣り合いは取れているか、顧客満足度が高いかどうかなどを検討し、会員制ビジネスの長期化を図りましょう。
独自性の高い商品やサービスの場合、価格を多少高くしてもユーザーに受け入れてもらいやすいです。
ユーザーをつなぎ止められるか
会員制ビジネスでは、既存ユーザーをいかにつなぎ止められるかが重要です。既存ユーザーを維持することで、安定的かつ継続的な収益に繋がります。
ユーザーをつなぎ止めて長く利用してもらうためには、コンテンツの充実はもちろん、継続することのメリットを作り出したり、途中退会を防ぐ施策を行うなどの工夫が必要です。
まとめ
会員制ビジネスとは、ユーザーに商品やサービスを継続的に提供することで収益化を図るビジネスモデルです。会員制ビジネスは、継続的かつ安定的な収益を得やすくなっています。
会員制ビジネスを始める際は、提供するサービス内容や価格などをじっくりと検討し、自社に合った課金方法や決済システムを選定しましょう。
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