デジタルコンテンツの販売方法|プラットフォームの選び方と初心者の疑問を解決
近年、自分で作ったデジタルコンテンツを販売する人が増えています。そこで、デジタルコンテンツの販売方法や販売先の選び方を解説します。さらに、デジタルコンテンツ販売で初心者が抱きやすい疑問についても回答と併せて紹介するので、デジタルコンテンツの販売を検討されている人はぜひ参考にしてください。
目次
デジタルコンテンツの販売とは?
デジタルコンテンツ販売とは、デジタル形式で顧客に提供するビジネスモデルを指します。商品・サービスとしてデジタルコンテンツを販売し、顧客はダウンロードして購入する仕組みです。デジタル技術の進化やインターネットの普及によって、販売量・消費量ともに増加傾向にあります。
デジタルコンテンツの販売先の種類
デジタルコンテンツはさまざまな販売先がありますが、ダウンロードに対応している販売先は以下のような種類があります。
ASPカート
ASPカートとは、ネットショップに欠かせないショッピングカート機能を提供するシステムです。サービス提供を行う企業からレンタルする形で利用します。月額費用がかかるものの、クラウド上で提供されるため保守費用がかからず、常に最新のシステムが使える点はメリットといえるでしょう。
近年はデジタルコンテンツの販売が増加し、ネットショップ機能に加えてデジタルコンテンツの販売機能も提供するASPカートが増えました。ASPカートは費用が抑えられるため、個人事業主や小規模法人の利用者も多いです。
クラウドEC
クラウドECとは、ECサイトの構築・運営・管理など、必要な機能がすべてクラウド上で提供されているシステム・サービスです。ASPカートに似ていますが、より高い機能性、カスタマイズ性、拡張性があります。ASPカートよりも自由度は高いというメリットがありますが、割高になる点はデメリットといえるでしょう。
販売できるデジタルコンテンツの種類
販売できるデジタルコンテンツの種類は多いため、ジャンルごとにどのようなデジタルコンテンツを販売できるか解説します。
情報・ノウハウ
セールス法やマーケティング法などのビジネスに関する情報をはじめ、金融・投資法、勉強法、美容法、トレーニング法、健康法、恋愛ノウハウなどの「経験」や「知識」を商品化したものを販売します。情報やノウハウであれば分野は問われないため、幅が広いジャンルです。情報やノウハウがあれば誰でも参入可能なので、副業としても注目されています。
素材・テンプレート
イラスト・写真・動画・音楽などの素材、Webサイト・書式・資料・型紙などのテンプレートを販売します。近年はYouTube動画やWordPressなどのデジタルメディアを更新する際に利用されることが多く、ビジネスで利用できるものは需要も多いため、人気のジャンルです。
ソフト・フォント
デジタルコンテンツ販売の先駆けになった分野でもあり、オンラインでゲームソフト、アプリ、システムソフト、プログラムコード、有料フォントなどを販売します。業種を問わずニーズのある商材で、パソコンとスマートフォンの両方をターゲットにできる点はメリットです。
音楽・イラスト・アート
音楽、イラスト、アート作品、写真、電子書籍などをデジタル形式で提供します。近年は有名なイラストレーターや漫画家のイラスト、芸術性の高いアート作品なども販売されている人気のジャンルです。大手音楽配信サービスなども同じ仕組みで販売していますが、個人のクリエイターやミュージシャンでも気軽に自分の作品を発信・販売できるようになりました。
デジタルコンテンツ販売のメリット
デジタルコンテンツを販売する大きなメリットは、コピーを繰り返してもデータが劣化せずに完璧な状態で販売できることでしょう。仕入や配送の費用がかからないため、利益率が高いのもメリットです。一度仕組みを作れば、半永久的に自動化できます。在庫を抱えることもないためリスクが少なく、ビジネススキルも高められます。
デジタルコンテンツ販売のデメリット
元手が少なく手軽に始められますが、商品が売れなければ制作に費やした時間や労力が無駄になってしまうリスクがあります。売上を向上させるためには、マーケティングスキルや魅力的なコンテンツ制作が必要です。
また、自分が販売するデジタルコンテンツと似たような商品が無料配布されているケースもあります。この場合、無料コンテンツよりも高い価値がないと売れにくいでしょう。さらに、注意すべき点として、デジタルコンテンツは無断複製、無断配信、無断使用のリスクもあります。
デジタルコンテンツ販売の初心者が抱きやすい疑問
デジタルコンテンツを販売してみたくても、初心者であれば不安がある人も多いでしょう。ここでは初心者が抱きやすい疑問に回答します。
個人でも販売できる?
オリジナルのデジタルコンテンツさえあれば、個人でも販売可能です。デジタルコンテンツは、コピーを繰り返しても完璧な状態で販売でき、仕組みを作れば自動化できるため、副業としても人気です。
海外への販売はできる?
利用するプラットフォームが、海外の決済方法と言語に対応していれば販売可能です。決済方法は、海外での利用率が高い「PayPal(ペイパル)」が使えると海外の人も利用しやすくなるため、展開しやすいでしょう。
匿名での販売はできる?
特定商取引法に基づき、基本的には事業者情報を公開しなければなりません。個人事業主は、プラットフォーム側が個人情報を把握しているため、消費者が販売者へ連絡が取れる状態であれば非公開にしてもよいという見方もあります。また、匿名で取引ができるプラットフォームは限られているため、匿名で販売したい場合は事前に確認しておきましょう。
著作権は守れる?
データの複製・転載などの著作権侵害への対策をしないと、悪用されるケースがあります。そのため、DRM(デジタル著作権管理)技術を利用すると安心です。DRMはデジタルコンテンツに対して、ダウンロード期間、回数、閲覧環境、機能制御などの条件を設定できます。
デジタルコンテンツ販売のプラットフォームの選び方
デジタルコンテンツを販売する際は、自分の作品にマッチした販売先を選ぶのがおすすめです。以下のような点に注意して選んでみましょう。
ダウンロード販売の機能があるか
デジタルコンテンツを販売するためには、ダウンロード販売の機能があるプラットフォームを選ばなければなりません。「デジタルコンテンツ販売のための決済機能は使えるけれど、ダウンロード販売機能はない」というプラットフォームもあるため注意しましょう。
料金体系が明確であるか
デジタルコンテンツを販売するには、初期費用・月額費用・販売手数料・更新費用・振込手数料・システム利用料などが必要です。利用先によって大きな差が出る場合もあります。料金が明確に記載されているかを確認し、いくつかのプラットフォームの料金体系を比較して決めましょう。
クレジットカード以外の決済方法が選べるか
若年層ユーザーは、クレジットカードを持っていないケースもあります。若年層をターゲットにする場合は、コンビニ決済などクレジットカード以外の決済方法が選べると購入側も利用しやすくなるでしょう。
また、複数の決済オプションを提供できると、様々な顧客の獲得につながります。例えば、海外での利用率が高い決済サービス「PayPal(ペイパル)」があると、海外ユーザーへ商品提供がしやすいです。
サブスクリプションサービスに対応しているか
近年はサブスクリプションサービスが人気です。毎月商品やサービスを提供したい場合は、月額料金を徴収してデジタルコンテンツ販売できるサブスクリプションサービス対応のプラットフォームを選びましょう。
海外へのデジタルコンテンツ販売ができるか
海外へのデジタルコンテンツ販売を禁止しているプラットフォームもあります。また、海外販売が可能な場合でも、言語が日本語にしか対応していなかったり、売上金の出金先銀行口座が日本国内の銀行のみだったりするケースもあるため注意しましょう。
セキュリティ対策が行われているか
購入者とのトラブルを防ぐためにも、サイバー攻撃などに備え、セキュリティ対策が行われているプラットフォームを選ぶことが重要です。常時SSL通信対応、クレジットカード情報の非保持・非通過対応などのセキュリティ対策があると安心できます。
まとめ
近年、自分で作ったデジタルコンテンツを販売する人が増加し、副業として収入を得る人も増えています。今回は、デジタルコンテンツの販売方法、選び方、初心者が抱きやすい疑問について解説しました。
メンバーペイは、デジタルコンテンツの販売はもちろん、サブスクリプションサービスにも対応しています。クレジットカード決済のほか、コンビニやPayPal(ペイパル)での決済も可能です。手数料は決済時のみに発生し、それ以外はかかりません。無料で登録できるため、お気軽にご登録ください。