クレジットカード決済の導入方法や費用の目安は?決済サービスを比較するポイントも解説
クレジットカード決済とは、クレジットカードを使用して商品やサービスの代金を支払う方法です。この記事では、クレジットカード決済を導入するメリット・デメリットを解説します。決済サービスを導入する際の選び方や導入手順も解説します。最適な決済サービスを選んで導入するために、ぜひ参考にしてください。
目次
そもそもクレジットカード決済とは
クレジットカード決済とは、クレジットカードを使用して代金を支払う方法です。クレジットカード決済を選択すると、カードの保有者は代金を後払いで決済できます。カードの保有者が加盟店でクレジットカードを利用すれば、クレジットカード会社に利用者の情報が送られます。その後、代金から決済手数料を差し引いた金額を、クレジットカード会社が加盟店に支払う仕組みです。
クレジットカード決済を導入するには、加盟店になる必要があります。加盟店になるには、申請したうえで審査に通過しなければなりません。審査の条件は、クレジットカードの種類によっても異なります。
クレジットカード決済とQRコード決済との違いとは
QRコード決済とは、店舗が提示するQRコードを消費者がスマートフォンで読み取って決済する方法です。手軽に利用できるため、QRコード決済を導入する店舗も増えています。以下では、クレジットカード決済とQRコード決済の共通点と相違点を解説します。
共通点
クレジットカード決済とQRコード決済は、いずれも支払いの際に現金が必要なく、キャッシュレスで決済できます。導入するには、クレジットカードかQRコードを読み取るための専用の端末が必要です。
また、サービスを提供している企業の加盟店になるための申請をし、審査に通過する必要があります。基本的には、決済を行うと決済手数料が発生します。
相違点
クレジットカード決済と比較すれば、QRコード決済の利用率は高くありません。ただし、新しい決済方法であり、利用者が今後増えていくと考えられます。また、QRコードはアプリを立ち上げないと利用できず、決済にかかる時間はクレジットカード決済よりも長くなりがちです。
クレジットカード決済の導入にかかる費用の目安
クレジットカード決済を導入するには、さまざまな費用がかかります。初期費用は無料の場合もありますが、数十万円程度かかる可能性もあります。月額費用は数千円から数万円です。そのほかに、決済金額に対して3%~10%程度の決済手数料がかかります。
加えて、決済代行会社が決済処理を行うためにかかる、トランザクション費用もあります。目安は、1回の決済につき数円から数十円です。
ただし、実際に何にいくらかかるかについては、選択するサービスによっても異なります。
クレジットカード決済の導入方法は2つある
クレジットカード決済を導入する場合、方法は2つあります。以下で詳しく解説します。
方法1:クレジットカードと契約する
クレジットカード決済の導入方法としては、VisaやJCBなどのブランドを管轄している企業と、直接契約する方法があります。決済代行会社を利用する場合と比較すると、手数料の負担を抑えて利用できます。
ただし、クレジットカードのブランドは複数あるため、それぞれに対応するには複数の企業と契約しなければなりません。ブランドごとに管理する必要があり、作業が煩雑で手間がかかる可能性があります。
方法2:決済代行会社を利用する
少ない手間でクレジットカード決済に対応する方法として、決済代行会社の利用が挙げられます。決済代行会社は、各クレジットカード会社との手続きを代行してくれる企業です。作業の手間や管理の煩雑さが軽減されるため、スムーズにクレジットカード決済へ対応できます。クレジットカードの各ブランドの売上を、まとめて入金してもらえます。
クレジットカード会社と直接契約する場合よりも手数料は高めになるため、利便性とコストを比較して検討しましょう。
クレジットカード決済を導入した場合の事業者のメリットとは
クレジットカード決済を導入すると、事業者にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。以下で具体的に解説します。
顧客数が増える
クレジットカード決済を導入すると、顧客数の増加を期待できます。たとえば、ECサイトの決済方法には銀行振り込みやコンビニ払いなどもありますが、クレジットカード決済のほうが手続きはスムーズです。また、クレジットカードのポイントを貯める目的で、クレジットカード決済を導入しているECサイトを積極的に利用している人も多くいます。
そのような理由からクレジットカードの人気は高く、導入すると顧客数を増やせる可能性があります。
売上がアップする
クレジットカードがあれば手元に現金がなくても決済が可能です。そのため、顧客は商品やサービスを欲しいと思った際に、すぐに購入できます。高額な商品について現金払いしか選択できないと、手元に現金がなくてその場で購入できない可能性があります。しかし、クレジットカード決済なら限度額の範囲でいつでも支払いができるため、高額商品が決済される場合が多いです。
代金回収のリスクが低減する
クレジットカードが使用されると、加盟店に対してクレジットカード会社が立替払いをします。銀行振り込みやコンビニ払いなどの後払いの方法とは異なり、代金が未回収となるリスクは低めです。管理業務や集金業務の負担もありません。また、請求処理や返金処理などにかかるコストも削減できます。
定期契約の継続率が上がる
消費者がクレジットカード決済を選択すれば、月額料金の支払いが容易になります。そのため、定期契約の継続率も上がりやすくなります。たとえば、デジタルコンテンツや商品の定期販売などを行っているなら、クレジットカード決済は相性がよいです。毎月コンスタントに決済でき、スムーズに商品やサービスを提供できます。
管理コストの削減につながる
クレジットカード決済では現金を取り扱う必要がなく、管理コストも削減できます。具体的には、レジ締めや釣銭の準備といった対応が不要になります。多くの顧客がクレジットカード決済を選択する状況なら、現金の管理にも手間や時間がかからなくなるでしょう。その結果、管理コストの削減になります。
インバウンド需要に対応できる
国際ブランドに対応しているクレジットカード決済を導入すれば、インバウンド需要にも対応可能です。外国でわざわざその国の現金を使用するのは手間であり、クレジットカード決済を好む外国人が多い傾向があります。そのため、クレジットカード決済に対応すると、外国人の利用者にとって便利です。その結果、外国人の顧客が増える可能性があります。
クレジットカード決済を導入した場合の事業者のデメリットとは
クレジットカード決済の導入には、事業者にとってデメリットとなる部分もあります。以下で解説します。
初期費用・決済手数料がかかる
クレジットカード決済を導入するには、初期費用の負担が発生します。また、クレジットカード決済を行うたびに決済手数料もかかります。初期費用や決済手数料などの目安について、導入前に確認しておくと安心です。
導入手続きが必要
クレジットカード決済の導入には時間がかかるため、即日導入はできない可能性が高いです。クレジットカード決済を導入するには加盟店の申請が必要であり、審査にも時間がかかります。作業工数が複数あるため、余裕をもって手続きしましょう。
決済サービスを比較するときのポイントとは
クレジットカードの決済サービスは、どのように選べばよいのでしょうか。比較する際のポイントを解説します。
初期費用で選ぶ
決済サービスを選択するうえでは初期費用が重要です。なかには初期費用がかからないサービスもあります。ただし、初期費用が無料のサービスは、利用できる機能や決済手段などが限られている場合もあります。単に金額を比較するのではなく、機能も考慮して選択することが大切です。
入金サイクルで選ぶ
クレジットカード決済を導入すると、締め日までの売上が事前に登録した銀行口座に振り込まれます。実際に商品やサービスが売れた日から入金されるまでにタイムラグがあるため、入金サイクルはよく確認する必要があります。入金サイクルを柔軟に設定できる場合もあるので、状況に応じて活用しましょう。
導入日数で選ぶ
すでに触れた通り、クレジットカード決済の導入にはある程度の日数がかかります。長ければ申込から導入まで1ヶ月程度かかるケースもあるため、注意しましょう。導入日数は決済サービスによってそれぞれ異なり、導入したいタイミングに合わせられるかを確認する必要があります。
オプションで選ぶ
決済サービスの導入時には、便利なオプションや安全性を高めるオプションなども選択できます。たとえば、継続課金、3Dセキュア、不正検知システムなどです。導入してしばらくしてから利用したくなる可能性もあるため、オプションの充実度も考慮して選択することをおすすめします。
クレジットカード決済を導入する際の流れを解説
クレジットカード決済を導入するには、まずクレジットカード決済サービスに問い合わせる必要があります。担当者によるヒアリングが行われ、具体的な見積もりが提示されます。内容に納得できる場合は申し込みましょう。
なお、申し込みをすると審査が行われます。審査に通過すれば正式に契約が可能です。その後、専用のシステムが構築されるため、接続が済めばクレジットカード決済を利用できるようになります。
ただし、実際の流れはクレジットカード決済サービスによって異なるため、個別によく確認しましょう。
まとめ
クレジットカード決済を導入するには、さまざまな費用がかかります。また、導入方法はクレジットカード会社と直接契約する方法だけでなく、決済代行会社を利用する方法もあります。クレジットカード決済にはメリットとデメリットの両方があるため、よく確認したうえで導入しましょう。
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