クレジットカード決済とは?決済の仕組みや利用者と事業者のメリット・デメリットを解説
クレジットカード決済とは、クレジットカードを利用してお金を払う方法です。クレジットカードの発行枚数が増加しているため、今後もクレジットカード決済の利用者は増えていくと予想できます。この記事では、クレジットカード決済の仕組みやメリット・デメリットなどを解説します。ぜひ役立ててください。
目次
そもそもクレジットカードとは
クレジットカードとは、買い物の際に代金の支払いができるカードです。利用すると後払いができ、締め日がくるたびに利用額をまとめて支払います。
クレジットカードの発行枚数は年々増えており、多くの人が利用しています。種類が豊富で、利用できる店舗やポイントサービスの内容はさまざまです。そのため、1人で複数枚のクレジットカードを保有している人も多くいます。
クレジットカード決済とは何か
クレジットカード決済とは、クレジットカードを利用して購入した商品の代金を支払う方法です。実店舗だけでなく、インターネットショッピングでも多く導入されています。クレジットカードがあれば、手元に現金がなくても商品を購入したりサービスを利用できます。キャッシュレスでの支払いが可能です。
クレジットカード決済の仕組み:3者間の決済
クレジットカードの導入先で、消費者がクレジットカードを使用して商品を購入すると、利用情報がカード会社に送信されます。その情報を基に、カード会社は導入先へ商品の代金を立替払いする仕組みです。この時点で加盟店手数料が発生し、導入先が負担する必要があります。消費者は、立替払いの金額を後からまとめてカード会社に支払います。
なお、導入先で決済する際に消費者が分割払いやリボ払いを選択した場合、代金の他に手数料を消費者自身が負担しなければなりません。
クレジットカード決済の仕組み:4者間の決済
クレジットカード決済は、4者間で行われるパターンもあります。導入先で消費者がクレジットカードを使用して決済すると、利用情報が決済代行会社に送信され、さらにカード会社にも届きます。その後、カード会社が決済代行会社へ立替払いしたうえで、決済代行会社が導入先に立替払いする流れです。消費者は、立替払いの金額を後からまとめてカード会社に支払います。
この場合、導入先が決済代行会社に対して決済手数料を支払います。加盟店手数料について、消費者に対する請求は認められません。
クレジットカード決済の支払方法は4種類ある
クレジットカード決済では、支払い方法が4種類に分かれています。以下で詳しく解説します。
支払方法の種類1:1回払い
1回払いは、最も基本的な支払い方法です。締め日までに使用した金額を次の支払日にまとめて支払います。特に、クレジットカードで高額な決済をした場合、利用者は事前に口座残高を確認して、着実に支払いができるように配慮する必要があります。
支払方法の種類2:分割払い
分割払いは、利用額を複数回に分けて支払う方法です。一般的に2回払いは手数料がかからず、3回払いから手数料がかかる場合が多いです。ただし、クレジットカードの種類によってもルールは異なります。分割払いを選択すると、支払能力に合わせて金額を調整できます。
支払方法の種類3:ボーナス払い
ボーナス払いは、ボーナスが出る月に利用額をまとめて支払う方法です。クレジットカードの種類によって、支払う月の決まり方は異なります。支払いの負担を分散できるため、継続的にボーナスが入るなら便利な支払い方法です。
支払方法の種類4:リボ払い(リボルビング払い)
リボ払いとは、利用額にかかわらず毎月一定の金額を支払う方法です。たとえ高額な決済をしても、毎月の負担を一定にできます。ただし、リボ払いの手数料は高めに設定されているため、慎重に利用する必要があります。毎月の支払額や終了予定月を事前にシミュレーションしておくと安心です。
クレジットカード決済の領収書の取り扱いとは
民法の定めにより、領収書の発行を求められた事業者は領収書を発行する義務があります。ただし、クレジットカード決済をした場合、事業者に領収書を発行する義務は生じません。あくまでもサービスとして領収書を発行している事業者も存在しますが、領収書の発行に一切対応していない事業者もいます。クレジットカード決済により領収書が発行されない場合、利用明細のお客様控えで代用できます。
【事業者側】クレジットカード決済のメリットとは
クレジットカード決済を導入すると、事業者にどのようなメリットがあるのでしょうか。以下で具体的に解説します。
販売機会の損失を防止できる
クレジットカード決済を希望する消費者は多いため、導入すれば販売機会の損失を防げます。なかには給料日前で、手元に現金がないために購入を見送る人もいるでしょう。クレジットカード決済は後払いであるため、その場で現金がない人からの購入も期待できます。
外国人の集客が望める
外国で現金のやり取りをするのは面倒であるため、クレジットカード決済を希望する外国人は少なくありません。クレジットカード決済への対応の有無を基準にして、店舗を選ぶ外国人も多くいます。
売上単価がアップする可能性がある
現金払いでは購入を迷う商品やサービスであっても、クレジットカード決済なら購入を決断しやすいと感じる人が多いです。現金払いと比較した場合、売上単価はクレジットカード決済の方が高くなる傾向があります。
リピーター増加が期待できる
ECサイトの場合、ユーザー情報としてクレジットカードを登録してもらえば、2回目以降の支払いがスムーズになります。手間をかけずに買い物するために、登録済みのECサイトの利用を考える人も多く、リピーターの増加を期待できます。
未払いのリスクや管理コストを抑えられる
クレジットカード決済を導入するとカード会社から代金が支払われるため、未払いのリスクはありません。一定のタイミングで必ず入金されるため、資金管理の業務にかかる負担やコストも軽減できます。
【事業者側】クレジットカード決済のデメリットとは
クレジットカード決済には、事業者にとってデメリットとなる部分もあります。以下で詳しく解説します。
決済手数料がかかる
クレジットカード決済を導入すると、決済手数料を負担する必要があります。金額は、業種や業態によってさまざまです。また、どのようなシステムを導入するかによっても変化するため、確認が必要です。
導入時に初期費用がかかる
クレジットカード決済に対応するには決済端末が必須であり、初期費用がかかります。店舗の規模や用途によっても必要な決済端末が異なるため、初期費用の金額もさまざまです。ただし、最近はモバイル型で安価な決済端末も増えています。
チャージバックが発生する恐れがある
チャージバックとは、クレジットカードの保有者が何らかの理由により、決済に同意しない場合に発生する、売上の取り消しです。カード会社へ返金する必要がありますが、商品は戻ってきません。事業者には売上分の損害が発生します。
【利用者側】クレジットカード決済のメリットとは
利用者にとっても、クレジットカード決済にはさまざまなメリットがあります。以下で具体的に解説します。
現金を持ち歩かなくていい
クレジットカードをもっていれば、手元に現金がなくても商品やサービスの代金を支払えます。クレジットカード決済ならその場で現金のやり取りをする必要がなく、サインや暗証番号の入力のみで支払いが完了します。
ポイントを貯められる
クレジットカード決済をすると、利用額に応じてポイントが付与されます。還元率は、クレジットカードの種類や利用状況などによってさまざまです。貯めたポイントは支払いに充てたり、商品券やアイテムなどに交換できます。
付帯保険を利用できる
保険が付帯されているクレジットカードも多く、保険料を負担せずに補償を受けられます。たとえば、旅行傷害保険やショッピング保険などがあり、クレジットカードで代金を決済した旅行や商品について補償されます。
会員優待特典を受けられる
クレジットカードの種類や店舗によっては、会員限定の優待特典を設けている場合もあります。たとえば、商品代金の割引やドリンクサービスなどです。クレジットカードをもっているだけでお得になります。
【利用者側】クレジットカード決済のデメリットとは
クレジットカード決済には、利用者が気をつけるべきデメリットもあります。以下で詳しく解説します。
使いすぎる可能性がある
クレジットカードなら手元に現金がなくても買い物ができるため、つい使いすぎる恐れもあります。クレジットカードの使いすぎを防ぐには、使ってもよい金額を明確にしたうえで、定期的に利用額を確認する必要があります。
支払いを遅延すると信用情報にキズがつく
クレジットカードの支払いを遅延すると、さまざまな問題につながります。支払遅延が発生した場合、クレジットカードの利用が一時的に停止されたり、限度額を引き下げられたりする恐れがあります。支払遅延とは、銀行の口座残高が不足していて引き落としができない状態です。
また、信用情報にキズがつく可能性もあります。信用情報にキズがつけば、その後のクレジットカードやローンの審査に落ちる原因になるため、注意が必要です。
利用限度額が設定されている
クレジットカードには利用限度額があり、それ以上の金額は決済できません。利用限度額は支払方法とは関係なく、支払残高分だけが減る仕組みです。ボーナス払いで高額な決済を希望する際は、利用限度額をよく確認する必要があります。
不正利用のリスクがある
クレジットカード情報が悪意のある第三者に知られると、不正利用されるリスクがあります。フィッシング詐欺にも注意が必要です。また、クレジットカードそのものの盗難や紛失にも気を付ける必要があります。
まとめ
クレジットカードは消費者の手元に現金がなくても決済できて便利です。手数料がかかりますが、立替払いが行われるため、着実に代金を受け取れます。クレジットカードを利用する人は、今後も増えていくと予想できます。
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