コミュニティサイトとは?構築から運用までの流れや運営する際のポイントを解説!
コミュニティサイトは、ユーザー同士の交流や情報交換の場として利用できるWebサイトです。ビジネスシーンにおいては、自社の商品・サービスの改善、売上向上などを目的に活用されるケースがよくあります。
この記事では、コミュニティサイトの概要や種類について解説します。コミュニティサイトのメリット・デメリット、運営のポイントについてもまとめているため、ぜひ参考にしてください。
目次
コミュニティサイトとは?
コミュニティサイトとは、ユーザー同士のコミュニケーションや、情報共有のために利用できるWebサイトです。ユーザー同士がやり取りする方法として、掲示板やコメントなどの機能がついています。誰でも参加できるコミュニティサイトもありますが、なかには一定の資格や権限をもつ人が集うコミュニティサイトも存在します。
コミュニティサイトの種類
コミュニティサイトの種類に明確な定義はないものの、一般的には以下のWebサイトがコミュニティサイトとして分類されています。
- SNS
- ブログ
- 掲示板サイト
- 会員制サイト
- 質問サイト
- オンラインサロン
- ファンサイト
- 動画投稿サイト
- 画像共有サイト
- Webチャット
- 出会い系サイト
- 婚活サイト
コミュニティサイトに必要な機能
コミュニティサイトを効率的かつ効果的に運用するには、さまざまな機能が必要です。多くのコミュニティサイトには、以下の機能が備えられています。
機能 | できること |
---|---|
会員登録・ログイン | ユーザーID、パスワード、メールアドレスなどのユーザーの情報を管理する |
マイページ | 各ユーザーの専用のページで自身の投稿やコメントなど管理する |
コンテンツ投稿 | コミュニティサイトの運営者が自身のコンテンツや最新情報を投稿する |
検索 | コミュニティサイト内の投稿やコンテンツなどを検索できる |
お気に入り | 特定の投稿やコンテンツを各ユーザーが個人的にピックアップし、ストックしたり閲覧できたりする |
問い合わせ管理 | ユーザーからの問い合わせの進捗状況を管理する |
FAQ機能 | コミュニティサイトに関する基本的な利用方法やトラブルシューティングなど、よくある質問とその回答を掲載する |
コミュニティサイトのメリット
コミュニティサイトの運用には、さまざまなメリットがあります。以下で詳しく解説します。
新規ユーザーの獲得が期待できる
自社の商品・サービスに関連する情報やレビューなどが集まると、新規ユーザーの獲得が期待できます。既存ユーザーがポジティブな情報を発信している場合、商品・サービスに興味をもつ人も増える可能性が高いためです。
既存ユーザーとの関係性構築に繋がる
コミュニティサイトのユーザーは、自社の商品・サービスの既存顧客である可能性が高く、関係性の構築や強化に繋がります。コミュニティサイトを通じたサポートや特典の付与により、囲い込みができるためです。他社の商品・サービスへの乗り換え防止も期待できます。
サポート体制を充実できる
コミュニティサイトは、カスタマーサポートのチャットやFAQなどの設置により、サポート体制を充実させられます。また、掲示板が活発に利用されていれば、ユーザー同士のやり取りにより問題を解決できる場合もあり、企業の負担軽減に繋がるでしょう。
ユーザーリサーチの場として利用できる
コミュニティサイトではユーザーの意見や要望を把握しやすく、リサーチの場として活用できます。ユーザーの声を集めて分析すれば、新しい商品の開発やサービスの改善などに役立てることが可能です。
コミュニティサイトのデメリット
コミュニティサイトにはデメリットもあります。以下で具体的に解説します。
構築や運営にコストがかかる
コミュニティサイトの構築や運営には、一定のコストがかかります。特に、自社で制作するとなると、金銭的なコストだけでなく人的リソースの負担も必要です。外注すれば人的リソースの負担を軽減できるものの、金銭的なコストが大きくなる可能性があります。
適切に管理するリソースが必要
コミュニティサイトを運営するなかで、ユーザーによる誤情報の発信やユーザー間のトラブルなど、さまざまな問題が発生するリスクがあります。ユーザー管理やコメント監視などの体制を作り、適切に管理しなければなりません。そのためにはリソースが必要です。
長期的な運用が求められる
コミュニティサイトは商品・サービスを直接販売するわけではないため、短期的な運用では金銭的な成果には繋がりません。長期的な運用により効果を出す必要がありますが、そのためにはコストもかかります。
コミュニティサイトの構築から運用までの流れ
コミュニティサイトの構築や運用はどのように進めるのでしょうか。ここでは、全体の流れについて解説します。
1.目的や目標を定める
まずは、コミュニティサイトを構築して運用する目的や目標を定めましょう。方向性や戦略がない場合、ユーザーにとって魅力のあるコミュニティサイトを実現しにくいからです。企業理念やブランドの価値観なども考慮し、何を優先するか判断してください。
2.プラットフォームを選ぶ
コミュニティサイトを作るには、プラットフォームを選ぶ必要があります。具体的な方法は、自社開発による作成または既存サービスの利用のどちらかです。それぞれメリットや注意点があるため、自社の状況に合わせて選びましょう。
3.コミュニティサイトを構築する
方針やプラットフォームを決めたら、実際にコミュニティサイトを構築します。構成やデザインなどを実装し、必要な機能を追加しましょう。完成したらテストを行い、不具合や改善点などがないか確認します。
4.利用規約やルールを設ける
コミュニティサイト内でのトラブルを回避するため、利用規約やルールを定めましょう。たとえば、誹謗中傷やコンテンツの流出などは、禁止事項として厳しく定めているコミュニティサイトが多くあります。
また、利用規約やルールに違反したユーザーの処分についても、具体的に明記しておくことが重要です。利用規約やルールを明文化すれば、新規メンバーにも周知しやすくなります。
5.参加メンバーを募る
コミュニティサイトに参加するユーザーを集めましょう。初期のメンバーはコミュニティの展開を左右する重要な存在となるため、信頼できる人を選ぶ必要があります。コミュニティサイトに対するユーザーの貢献度に応じて、ランクやポイントを付与するなど、モチベーションを高めるシステムがあると、より活発な利用を期待できます。
6.コミュニティサイトの運用を開始する
すべての準備を整えたら、いよいよコミュニティサイトの運用を開始できます。ユーザーからの意見やフィードバックをよく確認し、適宜反映しながら運営してください。
コミュニティサイトを作る方法
コミュニティサイトを作る方法は、自社開発による作成と既存サービスの活用があります。それぞれについて、以下で解説します。
自社開発による作成
自社開発には、スクラッチやパッケージ・ASPがあります。それぞれの概要を解説します。
スクラッチ
スクラッチ開発とは、まったく何もない状態からコミュニティサイトを作成する方法です。自由度が高く、すべての要素を自社の要望に合わせて設定できます。ただし、スクラッチ開発を行うには、高度で専門的な知識と技術が不可欠です。社内に専門性のある人材がいない場合、外部へ委託して作業を進める必要があります。
パッケージ・ASP
パッケージ・ASPとは、ソフトウェアやシステムの稼働環境を提供するサービスです。スクラッチ開発と比較すれば自由度が低いものの、ある程度の知識と技術があれば導入でき、コストも抑えやすい傾向にあります。
既存サービスの活用
既存のSNSやCMSなどを活用し、コミュニティサイトとして利用する方法もあります。SNSにはさまざまな種類があるため、自社の方針を考慮して最適なサービスを選定しましょう。SNSでは希望する運用ができない場合、個別に機能を追加できるCMSの利用がおすすめです。
コミュニティサイトを運営する際のポイント
コミュニティサイトの運用を成功させるには、どうすればよいのでしょうか。ここでは、ポイントを解説します。
コンテンツを継続的に提供する
コミュニティサイトを盛り上げるには、コンテンツを継続的に提供する必要があります。運営者が一方的に情報発信するだけではなく、ユーザーが参加しやすいコンテンツも用意しましょう。
ユーザーからの意見をサービスに反映する
ユーザーの意見を確認し、素早くサービスに反映しましょう。サービスが改善されるとユーザーの満足度も高まりやすくなります。ユーザーの意見を無視して問題を放置した場合、不満が募ってユーザー離れに繋がる恐れもあるため、注意が必要です。
機能やUIを継続的にブラッシュアップする
コミュニティサイトを快適に利用できるようにするには、機能やUIの継続的なブラッシュアップが必要です。機能やUIに明確な正解はありません。そのため、実際に利用しているユーザーの意見を参考にして改善したり、場合によっては廃止を検討したりしましょう。
まとめ
コミュニティサイトを運営すればユーザーとの関係性を構築でき、ユーザーの生の声を集めやすくなります。コミュニティサイトを作る方法はさまざまなため、自社のニーズや状況に応じて選びましょう。
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