コミュニティのプラットフォームとは?始めるまでの手順や運営のポイントを解説!
コミュニティのプラットフォームとは、共通の目的や目標を持つ人々が、オンラインまたはオフラインで集う場所です。プラットフォームを利用すると手軽にコミュニティを立ち上げられ、運営に成功した企業はさまざまなメリットを得られます。
この記事では、コミュニティプラットフォームのメリットや選定のポイントについて解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
コミュニティのプラットフォームとは
コミュニティのプラットフォームとは、コミュニティを管理するために必要な機能を備えたシステムのことです。自社開発により、何もない状態からコミュニティを立ち上げる企業がありますが、さまざまな機能が搭載された既存のプラットフォームを利用すると、速やかにコミュニティの運営に取り組めます。
そもそもコミュニティとは
コミュニティは、共通の目的や目標を持つ人々が、オンラインまたはオフラインで集うことを指します。参加者を限定したクローズドなものから、誰でも参加可能なオープンなものまで、さまざまな運営方針のコミュニティが存在します。
ビジネスシーンでコミュニティを運営する場合は、参加者とのコミュニケーションを通じて意見やニーズを理解し、商品やサービスの改善に繋げることが目的とされているケースが多いです。
コミュニティのプラットフォームを導入するメリット
コミュニティの立ち上げ・運営の課題を解決するために、プラットフォームが利用されます。ここでは、コミュニティのプラットフォームを導入するメリットを解説します。
コミュニティの費用を抑えられる
コミュニティのプラットフォームを導入すると、初期費用と維持費を抑えられます。自社開発でコミュニティを立ち上げると、高額な初期費用が発生することが一般的です。保守・運用も社内で実施する場合は、維持費も継続的に発生します。また、プラットフォームの利用により運営を効率化すれば、人件費も削減しつつコミュニティを運営可能です。
サポートが受けられる
参加者がスムーズに利用できるコミュニティを提供するためには、専門知識や技術が必要です。プラットフォームには、コミュニティの構築時にサポートを受けられるものが見られます。運営のアドバイスや成功事例などを参考にして、魅力的なコミュニティを作りましょう。
コンテンツの品質向上を図りやすい
プラットフォームに搭載されたツールを利用してデータを分析すると、参加者の興味関心を集めたコンテンツを割り出せます。分析結果を活用して利益に繋がるコンテンツを作りましょう。
コミュニティのプラットフォームを選ぶ際のポイント
コミュニティのプラットフォームには様々な種類があるため、どれを選べばよいか迷う人も多いでしょう。ここでは、既存のプラットフォームを選ぶポイントを解説します。
利用料金
プラットフォームを選択する際は、利用料金を慎重に検討しましょう。無料で始められるプラットフォームの多くは、機能が限定的です。プラットフォームによって料金体系は異なり、定額制や、売上の一部を支払う方式などがあります。提供される機能と利用料金のバランスを見極め、自社に適したプラットフォームを選びましょう。
機能
プラットフォームを選定する際は、自社の目的や運営方法に合致した機能を搭載できるかを確認しましょう。求める機能がなければ、コミュニティを構築しても目的を達成できないためです。
たとえば、商品やサービスの認知度向上を目指す場合は、コンテンツの発信手段が充実したプラットフォームが適しています。事前に目的と運営方法を明確にし、適したプラットフォームを選びましょう。
会員数
会員数(登録者数または利用者数)が多いプラットフォームを選ぶと、既存会員の流入により自社のコミュニティが活発化することが期待できます。一方、会員数が少ないプラットフォームでは、自社のコミュニティに参加者が集まりにくい可能性があります。
利用者層
プラットフォームの利用者層と、運営を予定するコミュニティのターゲットとの相性も確認しましょう。年齢や社会的立場などを基準に、利用者層を絞り込んでいるプラットフォームもあります。ターゲットに合わないプラットフォームを選ぶと、目的や方針に沿ったコミュニティ作りが難しくなります。
代表的なコミュニティの種類
ここでは、代表的なコミュニティの種類を紹介します。コミュニティの目的や運営方法を決める際の参考にしてください。
企業コミュニティ
企業コミュニティは、自社商品の販売や利用促進、マーケティングなどを目的としています。企業と参加者の双方から情報やコンテンツを発信できる点が、企業コミュニティの特徴です。
ナレッジ共有コミュニティ
ナレッジ共有コミュニティでは、参加者からの質問に対し、他の参加者が解決策を提示し合います。やり取りが公開されコミュニティ内外でナレッジが広く共有される点が、ナレッジ共有コミュニティの特徴です。
オンラインサロン
オンラインサロンは、個人や著名人が運営する会員制のコミュニティです。コミュニティは、特定のテーマについて意見を交換したり、運営者が提供するコンテンツを視聴したりする場として機能します。コミュニティのベースはWebやSNSで、月額料金を支払った参加者のみのクローズドな方式が一般的です。
ファン・ユーザーコミュニティ
ファン・ユーザーコミュニティは、特定の企業や商品、ブランド、人物などに魅了された人々が集うコミュニティです。企業が立ち上げるコミュニティもあれば、参加者が主体となって立ち上げられたものもあります。前者の場合は、ファン・ユーザーコミュニティでありつつも、企業の公式コミュニティとしての側面も持ち合わせています。
コミュニティを始めるまでの手順
コミュニティを始めるまでの手順を解説します。プラットフォームを決める前に、コミュニティの目的やコンセプトを決めましょう。
1.目的やコンセプトを決める
まずは、コミュニティを構築する目的やコンセプトを決めましょう。運営の方針が定まっていないコミュニティでは、参加者が退会しやすい傾向があります。手探りの運営ではガイドラインやルールなどが定まらず、参加者の利便性が下がるためです。
2.運営方法やプラットフォームを選ぶ
コミュニティの開設には、自社で開発するか、既存のプラットフォームを利用するかの2つがあります。プラットフォームの利用料金を支払い続けたくない、カスタマイズ性を重視したい、という場合は自社開発でコミュニティを作るとよいでしょう。
一方、既存のプラットフォームは、すでにコミュニティのテンプレートが完成しています。手間をかけずにコミュニティを運営したい場合は、既存のプラットフォームを選びましょう。
3.ガイドラインやルールを設定する
次にガイドラインやルールを決めて、トラブルを防ぎつつ快適な利用環境の構築を目指しましょう。ガイドラインやルールの例として、以下が挙げられます。
- 参加者同士の誹謗中傷の禁止
- コンテンツの外部転用の禁止
- コミュニティ内の情報の外部漏洩禁止
- 情報商材や宗教への勧誘禁止
4.コンテンツを発信して集客する
コミュニティの構築が完了し、ガイドラインやルールが確立したら、いよいよ運営に取り組みます。コンテンツを発信しつつ、集客にも力を入れましょう。コミュニティを活性化させるには、参加者のニーズに合った施策の検討が必要です。参加者の意見に耳を傾け、ニーズを意識しつつ施策を柔軟に見直すと、コミュニティの過疎化を防げます。
コミュニティの運営に関するポイント
コミュニティを維持し、活性化させるポイントを解説します。特に運営初心者は、ポイントを押さえて取り組みましょう。
コンテンツやサービスを継続的に提供する
コンテンツやサービスを定期的に提供し続け、コミュニティを活性化させましょう。活発な発信は参加者の満足度を高め、退会を防ぎます。また、運営側が意欲的に参加者とコミュニケーションを取ると、コミュニティが盛り上がりやすいうえ、参加者のニーズを把握しやすくなります。
最初は参加人数を重視しすぎない
コミュニティができたばかりの頃は、参加人数が少ない状態であることが多いです。しかし、初期は参加人数ではなく、参加者それぞれの熱量を重視しましょう。初期メンバーの活動は、以降のコミュニティ全体の空気感や方向性を左右するため、今後の運営に影響することが、熱量を重視する理由として挙げられます。
参加者同士の交流の場を提供する
コミュニティには参加者同士が交流できる場を設けましょう。たとえば、ユーザー投稿・コメント機能などを用意して、イベントを開催するとよいです。「アイデア大募集」「初心者の発信も大歓迎」とガイドラインに記すなど、交流が促進される雰囲気作りも意識してください。
長期的な視点を持って運営する
そもそも、コミュニティの運営は企業の利益に直結するものではありません。早い段階で成果が出なくても焦らず、中長期的な視野を持って運営しましょう。具体的には、数か月から数年単位で結果を出すと想定して、運営に取り組む必要があります。
コミュニティ運営の注意点
コミュニティの運営にはトラブルがつきものです。コミュニティを運営する際の注意点を解説します。
コミュニティ内でトラブルが発生する
コミュニティの運営では、参加者同士のトラブルに細心の注意を払う必要があります。単純な意見の衝突だけではなく、規約違反となる金銭のやり取りのような行為や誹謗中傷、セクハラなど、参加者間で起きうる問題は多岐にわたります。相談窓口の設置や退会基準など、あらかじめ適切な対応策を講じておきましょう。
また「参加者同士のトラブルには一切関与しない」と、運営側の姿勢をガイドラインやルールに明示しておくことも、トラブル防止策です。
不満を持ったユーザーが悪評を立てる
コミュニティのコンテンツや活動内容に不満を抱く参加者から、悪評を立てられるリスクも存在します。クローズドなコミュニティの場合は、入会するまでは内容を確認できません。入会前に、コミュニティの雰囲気やルール、提供価値などを明確に示し、参加者の期待値を適切に管理して不必要なトラブルを回避しましょう。
運営するのに一定のコストがかかる
コミュニティの運営には、一定のコストがかかります。短期的に成果を出しづらいため、中長期的な予算を見積もっておきましょう。継続してコンテンツを発信し、イベントの開催ができるように、先行投資の意識をもつことが重要です。
まとめ
プラットフォームを使うと、手軽にコミュニティを立ち上げられます。既存のプラットフォームを選ぶときは、決済機能をはじめとして、自社のコミュニティに必要な機能が備わったものを選びましょう。
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