コミュニティ運営の6つのコツ|運営成果を可視化する方法も解説
コミュニティを立ち上げた時点で、一段落ついたと安堵する人もいるでしょう。しかし、適切に運営を続けなければ、コミュニティの参加者に価値を提供できません。本記事では、コミュニティを運営するコツを解説します。運営に失敗しやすいポイントや注意点にも触れるので、ぜひ参考にしてください。
コミュニティ運営のメリットと注意点
コミュニティは開設してからどのように運営するかが重要です。ここでは、コミュニティを運営することで得られるメリットと注意点を解説します。
コミュニティ運営で得られるメリット
コミュニティを運営すると、参加者に交流や情報交換の場を提供できます。また、コミュニティは、商品やサービスの開発に役立つ意見の宝庫です。
コミュニティ内で交わされる投稿内容を分析すると、潜在的なニーズや市場のトレンドを把握できます。加えて、参加者同士がコミュニティ内でアドバイスし合うと、カスタマーサポートのリソースを削減できる可能性があります。
コミュニティ運営のリスク
コミュニティを運営すると、トラブルに巻き込まれる場合があります。たとえば、参加者同士でトラブルが起きると、雰囲気が悪化し退会者が出る恐れがあります。状況を観察しつつ、適宜対策を講じましょう。個人情報の取り扱いや、コンテンツの著作権にも注意が必要です。
コミュニティの運営が重要な理由
コミュニティの運営により、間接的な売上アップに貢献できます。ここでは、コミュニティの運営が重要な理由を解説します。
売上アップの一端を担っているため
コミュニティ運営が重要な理由は、戦略として効果があるためです。適切な運営を通じて見込み客を得られるうえ、顧客ニーズの分析と活用によって、将来的には売上アップに繋がります。
適切に運営しないとコミュニティが活性化しないため
コミュニティを立ち上げ参加者を集めることは、運営の第一歩といえます。ただし、参加者を集めただけではコミュニティが活性化するとは限りません。
参加者がコミュニティ内で積極的に交流し、価値ある情報やアイデアを交換・共有し、ギブアンドテイクの関係性を築けるとコミュニティの活性化に繋がります。運営側は適切な施策を講じて、コミュニティの活性化を図りましょう。施策を立てるコツは、次項で解説します。
コミュニティ運営の6つのコツ
既存メンバーから新規メンバーまで、多くの参加者が利用しやすいコミュニティを作りましょう。ここでは、コミュニティ運営のコツを解説します。
1.短期的な結果を期待しない
短期的な結果を期待せず、地道に運営に取り組みましょう。時間をかけて参加者のニーズを把握しなければ、求めるコミュニティとかけ離れてしまうリスクがあるためです。また、コミュニティ運営の効果は短期間で現れるとは限りません。コツコツと参加者との信頼関係を築き、コミュニティを長期的に育てていくことが大切です。
2.コミュニティの目的とゴールを参加者に伝える
コミュニティの目的とゴールを明確に参加者に伝えましょう。コミュニティは、共通する目的をもつ人同士が集まる場です。目的が明確でなければ、ミスマッチを感じる参加者が出てコミュニティが盛り上がりません。
また、大きなゴールを設定するよりも、参加者が共感できるゴールを設定することが大切です。共感できるゴールがあれば、参加者は当事者意識をもってコミュニティに参加できます。
3.参加者同士の交流をサポートする
参加者同士の交流を促進できるように、以下のような施策を検討しましょう。
- オフラインの交流会や、発表会、ボランティアなどのイベント
- コミュニティの参加者専用のSNSやチャットツール
参加者同士が活発に交流できる環境を整えると、運営側が頻繁に手を回さずともコミュニティが活性化します。
4.新規メンバーにも優しい環境を作る
閉鎖的なコミュニティでは新規メンバーが増えません。既存メンバーを大切にする姿勢はもちろん大切ですが、新規メンバーにも優しい環境を作りましょう。
例えば、既存メンバーとの交流イベントを開くと、新規メンバーの定着が進みます。「プロフィールを充実させよう」「◯◯について発信してみよう」のように、新規メンバーに対しておすすめの行動を紹介してもよいでしょう。
5.入会審査を設ける
誰でも入会できると、参加者同士の熱量の違いから一体感のないコミュニティになる恐れがあります。入会審査を設けると、属性や価値観が似たような参加者を集められます。たとえば、月額制にすると入会のハードルを上げられるので、必要に応じて検討しましょう。月額料金はコミュニティごとにさまざまで、相場は数千円ほどです。
6.コンテンツの配信頻度を決めておく
定期的にコンテンツを配信しないと、参加者の退会に繋がります。コンテンツの配信頻度に迷ったときは、参加者へアンケートを依頼して判断するとよいでしょう。また「問い合わせフォーム」「ご意見箱」などを用意しておくと、いつでも気軽に参加者側から運営側に意見を伝えられます。
コミュニティの運営成果を可視化する方法
コミュニティの運営成果の可視化には、KPIの設定が効果的です。KPIの役割や一例を解説します。
KPIを設定して運営成果を可視化すべき理由
コミュニティはすぐに利益を生み出すものではなく、成果が見えにくいため、このまま運営を継続してよいか疑問を持たれがちです。特に企業や組織が運営するコミュニティの場合、成果を明確に説明できなければ、割り当てられたリソースが削減される可能性があります。
コミュニティの成果を可視化するために、適切なKPIを設定しましょう。KPIは、目標達成のために設定する指標です。コミュニティ運営のプロセスごとにKPIを設定すると、各段階における達成度合いを可視化できます。
運営成果を示すKPI
コミュニティの運営成果を示すKPIには、以下が挙げられます。
- コミュニティやイベントへの参加者数
- コミュニティへの新規登録者数
- 参加者のLTV(顧客生涯価値)
- コンテンツの閲覧数や平均滞在時間
- 参加者からのコンテンツ投稿数や回答率
- コミュニティがもたらしたカスタマーサポートのリソース削減率
- 参加者の退会率や休眠率
コミュニティの運営に失敗しやすいポイント
運営側だけが一生懸命になっても、ユーザーの満足度が低ければ、コミュニティの意義がなくなってしまいます。コミュニティの運営において失敗を避けるコツを解説します。
運営側だけで盛り上がってしまった
自分(自社)だけが盛り上がると、参加者が置き去りになる恐れがあります。運営側はサービスを提供する側ではありますが、コミュニティがどのように成長するかは参加者の行動にかかっています。
参加者が求めているコンテンツやイベントを提供できているか、随時振り返りましょう。また、一部の参加者のニーズのみ反映するのではなく、多くの参加者が盛り上がれる施策の検討も必要です。
コンテンツ制作に力を入れすぎた
コンテンツを求めて、コミュニティに参加する人は大勢いるでしょう。しかし、良質なコンテンツの制作には手間がかかるため、定期的に発信するとなれば運営側が負担を感じがちです。「お悩み解決コーナー」のように参加者が発信できる場を設けると、コンテンツ制作の頻度を減らし、無理のない運営を継続しやすいです。
利益を意識しすぎた
コミュニティで商品やサービスの販売を頻繁に行うと、利益優先の姿勢に嫌気が差す参加者が出てしまう可能性が高いです。そもそもコミュニティの目的は、交流や情報交換です。コミュニティを通じて企業や商品、サービスのファンを獲得することを優先して、運営することが大切です。
まとめ
適切にコミュニティを運営し続けると、潜在的なニーズや市場のトレンドを把握でき、事業に有益なメリットを得られます。参加者同士が交流できる仕組みを整え、盛り上がる施策を考えつつコミュニティを運営しましょう。
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